音楽むすび | 1996年3月発売

小原孝“ピアノよ歌え”の第4集は、ディズニー映画やテレビ・アニメ、アニメ映画などから選んだとびきり素敵なアニメ・テーマ・ソング集。たとえBGMとして聴き流していても、きらきら輝く風や七色の虹のように個性的な音楽をちゃんと心に残してくれる。

4人の名手が相変わらず、潤いのある美音と緊密なアンサンブル、シャープな奏法と表情豊かな語りくちで、魅力的なモーツァルトの世界を表出しており、いずれの楽章でも、その底辺に古雅な趣をただよわせながら、スマートでモダンな演奏をくり広げている。

古尾谷雅人主演の深夜ドラマのサントラ。コーネリアス、コーデュロイほか、トラットリアの5アーティストによる書き下ろし曲を収録。全編を通して70年代サントラのエエ感じの臭いが漂っている。2000円は高い気がするけど、インスト・ファンは一聴を。

新曲4曲とアルバム未収録シングルなどのリミックスで構成された既存マテリアルの売りつくし(セル・アウト)アルバム。声やギターが歪もうが、ハウスだろうがダブだろうが、とにかくどう飾っても、その実体はポップであることの証明のような作品。

スウェーデン出身、デス・メタル・バンドの2作目。様式美メタルにも通じるギターを乗せたメロディアスなサウンドは、従来の重々しさと激しさで押すデス・メタルとは違い、“叙情”や“テクニカルな味わい”がある。新世代の到来を感じさせる1枚だ。