1996年3月発売
北村英治と仲間たち□北村英治と仲間たち□
ベテラン・クラリネット奏者、北村英治の本作は、そのタイトル通り、気心の知れた仲間たちとのリラックスしたセッションだ。ハッピーでスウィンギーな演奏はやはり彼らならではのものだろう。この艶のあるクラリネットの音色はまさに円熟の極地だといえる。
北村英治と仲間たち□北村英治と仲間たち□
世界的な見地から観ても当時の北村はクラリネットの最高峰だった。その彼が気心の知れた仲間と95年に吹き込んだ作品。お馴染みのナンバーを洒落たサウンドで料理してしまう腕前は、まさに一流のシェフを思わせる。スウィンギーでハッピーな大人のジャズが満喫できる。
モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」
モノラルLP時代のワルターの輝かしい記録である。特に「プラハの春」は(理由はわからないが)初出とのことで貴重。両曲とも生命感に満ち、ワルターが史上屈指のモーツァルト指揮者であったことをあらためて認識させられる。音質も想像以上に良い。
ワルター不滅の記念碑 モーツァルト:交響曲第39・40・41番「ジュピター」ワルター不滅の記念碑 モーツァルト:交響曲第39・40・41番「ジュピター」
ワルターの50年代半ばのNYPとのモーツァルト三大交響曲。第39番の生気に満ちたスケールの大きさ、第40番のロマンティックなニュアンス、第41番の堂々たる表現など、ワルターの非常に充実した演奏がきける。NYPの積極的な演奏も特筆される。
ブルックナー:テ・デウムブルックナー:テ・デウム
ワルター76歳の「テ・デウム」と79歳の「レクイエム」。心臓病を患った後のコロンビア響との一連の録音よりドラマティックな感情の表出が烈しく、彼が本来歌劇場育ちだったことを思い起こさせる。新方式のリマスターによって音の分離が向上している。