1996年8月発売
2年ぶりのアルバムは、やはりミュージシャンであるダンナ様との共同プロデュースで、ロス在住のため、曲作りも含めてすべてロスで行なわれた。女として、妻として、母として、そして人間として彼女の日々から生まれた作品が、ごく素直に歌われている。
役者としての活動の方が目立ったころもあったが、やっぱりこの人は根っからのロック・シンガーだ。このアルバムでも重心の低いバンド・サウンドをバックに、天性のバネのある歌をたっぷり披露。楽曲はややバラツキが目立つが、(1)は彼の魅力を十二分に伝えてくれる。
全曲、阿久悠の作詞になる約3年ぶりの新譜。「セクシャル・バイオレット…」は今は昔。ゴンタな桑名のぼんぼんも、今じゃすっかりイイ大人。アダルトやのぅ。阿久悠の世界をオッサン臭いと思うオレはまだ青尻小僧なのか!? ま、ちょっと渋すぎるかな。
ほんのちょっぴりながら、絶頂期だった70年代の匂いが復活した本作。歌のうまい奴ァ歌詞にもたれかからないからやっぱりええのォ〜という、この人にしてみれば実は当然、なレベルはクリアーされている。かと言って詞の安直には、さすがにすごいものがあるが…。
ジャケットがモロにデイヴ・リー・ロスしている元レッド・ウォーリアーズのヴォーカリスト、田所豊のソロデビュー作。いかんせん日本人、ダイアモンド・デイヴというよりはツイスト・世良正則。ワディ・ワクテルなんて渋ドコロも参加してるロス録音盤。
コンスタントなレコーディング活動、そして地道なライヴとアーティストの基本を守る彼。本作は、そんな彼の成果が如実に表われたアルバムだと思う。アグレッシヴなビートをきかせたR&Rとメロディを実に巧みに使いこなす。説得力溢れるヴォーカルも見事。
毎回趣向が違う彼の作品だが、今回は架空のバンドをぶちあげてアルバムを作った。そのバンドといのが、海賊のイメージ。それを軸に、軽快なロックンロール・ショウを繰り広げている感がある。もちろん、そのまた軸に彼自身があるのはいうまでもないが。
NYの正統派ハード・コアのアルバム・デビュー。結成は5年前、voはアグノスティック・フロントのvoの実弟。彼らにとって円熟は誉め言葉ではないだろうが、無駄を排除した力強い音。赤ん坊が銃で遊ぶジャケの本作は銃で落命した友人に捧げられている。