1996年発売
67年9月録音のオリジナル盤に同年1月の『スーパー・ブルース』から5曲をプラスしている。ブルースの巨人と呼ばれるボ・ディドリー、ハウリン・ウルフ、マディ・ウォーターズにリトル・ウォルターらによる共演だが、何と罵り合いの喧嘩セッションだ。
シカゴ・ブルースの名門、チェス・レコードの音源から、タイトル通り、ブルース・ハープの名演、名曲を集めた好企画盤。ハーモニカが主役のアルバムというわけだ。ちょっとした音色の違いから、息継ぎを駆使したそのねっとり感をじっくり堪能したい。
伝説のバラディアーである亡き父ナット・キング・コールの懐かしき音源にヴォーカルを被せ、夢のデュエットを実現させた『アンフォゲッタブル』から5年。今回はアルバム『スターダスト』からの1曲。「恋におちた時」を3ヵ国ヴァージョンで聴かせる。
ディーブ・パープルの作品の特徴は「様式美」であると言われている。みごとな起承転結で、ロックを超えたシアトリカルな大きさを感じさせた。この10枚は、アルバム・タイトルがそのまま中身を象徴している。つまり、「イン・ロック」とか「詩人タリエシンの世界」とか、タイトルから想像出来る音楽にいつわりなしである。最大のヒット曲“スモーク・オン・ザ・ウォーター”を含む「マシーン・ヘッド」が有名だ。スイスのモンタレーのホテルに、レコーディング・ユニットを持ち込み録音したといういきさつも、当時は話題になった。ライブ感覚を出すためだそうだが、その頃から音に対する気配りには定評があった。
複数の演奏者が同一のパターンを奏しながら次第にずれを生み出すライヒの〔漸次的位相変換プロセス〕。その最初の実践が二本のテープ・ループによる(1)と(4)である。ライヒの初期の作品は「聴く」という行為に鋭く斬りこんでくる実験音楽であった。
クロノス・クァルテット、さらにフュージョン・ギタリストのパット・メセニーという顔ぶれも興味深いが、本作がライヒ自身の作風としては先祖がえり的な側面をのぞかせていることも見逃せない。単純さゆえの豊饒がここにはある。