1997年12月発売
シューベルト:交響曲第1・3・5番シューベルト:交響曲第1・3・5番
最新のベーレンライター・クリティカル・エディションに拠って、ベルギーの古楽演奏の最先端を聴かせてくれる充実のシリーズもこれで完結。シューベルトの交響曲の一つひとつが独自の輝きを放つ充実の内容で、“優しさ”がふわりと加わっている。★
シューベルト:交響曲第8番「ザ・グレイト」シューベルト:交響曲第8番「ザ・グレイト」
速い速い。ノリントン盤も快速調だったが、インマゼールが採った第1楽章冒頭テンポはほとんどモデラート。シューベルトの前衛性を前面に出した解釈だけに耳慣れないフレージングも頻出し、とても“天国的”になんて聴いちゃいられない。繰り返し励行。
シューマン:ピアノ・ソナタ第1番、クライスレリアーナシューマン:ピアノ・ソナタ第1番、クライスレリアーナ
先月のコンチェルトに続いてのシューマン。こちらもやはりその瞬間瞬間の音楽をよく歌っている。その意味では過不足なく満足して聴き終わることができる。ただし、シューマンの複雑さ、暗さ、やるせない情熱が色濃い演奏ではない。ちょっと薄口。
テレマン:パリ四重奏曲テレマン:パリ四重奏曲
テレマン・ファンはもちろん大喜びだろうし、“テレマンは所詮職人さ”などと決めつけているバッハ・ファンにもぜひ聴いていただきたい。クイケン3兄弟&レオンハルトという黄金カルテットのまあ上手いこと。楽しく、そして味わい深い音楽世界だ。
ローズ:ロイヤル・コンソート 組曲第2番/第8番/コンソート第10番/リュート歌曲集ローズ:ロイヤル・コンソート 組曲第2番/第8番/コンソート第10番/リュート歌曲集