1997年12月発売
素晴らしいオリジナルな声を持つがゆえに、ピタッとハマるサウンド探しにイメージ・チェンジを繰り返してきた彼女。ここではゆったりしたソウル風味のクラブ・サウンドに身を任せ、声を素材として使う気持ち良さを追求してる。久々の秀作でしょう。
早くも彼らのマキシ・シングル。同期ものをうまく活かしたサウンドは健在なうえ、フレットレス・ベースを強調した(2)など、またしても不思議な世界を生み出している。前作ほど奇抜さは感じられないものの、おしゃれデス。
ドイツでの修業期間が長かった仲道祐子は、96年から日本での本格的なソロ活動を始めた。このモーツァルト・アルバムに聴く演奏では、彼女の素直な感性が現れ、自然な流れが作られている。粒立ちの良いタッチ、細部のニュアンスづけへの工夫も注目される。
ショパンは即興的味わいに富むはつらつとした演奏で、すごい迫力。ラフマニノフも空間に放たれる音にリヒテル特有の存在感を感じる。スクリャービンは92年に録音。神秘的な和音と濃厚なテクスチュアをもつ。予想していたよりこってり感はない。
「グッディ・グッディ」で一躍有名になったリセット・メレンデスが4年ぶりにリリースするサード・アルバム。“グリグリ”のフレーズも飛び出す(3)や、ヤング&カンパニーのカヴァー(9)など、今どきのR&Bにラテン系の音を足したポップな1枚。
故郷ナッシュヴィルで録音されたベテラン・シンガー、リタ・クーリッジの97年のアルバム。実に心にしみる大人の歌ばかりで、シンプルで的確なバックもヴォーカルをうまく引き立てている。デラニー&ボニーの娘さんなどが参加しているのも話題。
スウェーデン出身のポップ・デュオのデビュー盤。ストリングスを要にしたサウンド、オールディーズの影響を感じさせるポップなメロディ、カウンターで入るコーラスなど、E.L.O.を彷彿させる。SF恋愛小説風コンセプト・アルバムとなっている。