1997年4月発売
レーヴィ・マデトヤの個展レーヴィ・マデトヤの個展
美しいフィンランドの風景を思わせるようなマデトーヤの世界。その泉からシベリウスの伝統を継承する……と評されるにふさわしい音楽が流れ出す。その自然でのびやかで、しかも独特の透明感をもった響きは、まさに北欧の空気そのもの。懐かしささえ感じる。
ウーノ・クラミの個展ウーノ・クラミの個展
フィンランドのウーノ・クラミは1900年生まれ。シベリウスの後の世代で、いわゆる民族的ロマン主義以後の音楽を考えたと思われる。作風は多彩で、ドビュッシーやストラヴィンスキーをはじめさまざまな影響を感じさせる。折衷的というより試行錯誤の感。
ラウタヴァーラ:個展 「カントゥス・アークティクス」/他ラウタヴァーラ:個展 「カントゥス・アークティクス」/他
シベリウス以降のフィンランド音楽を聴かせてくれるシリーズ。ラウタヴァーラは28年生まれで、作風は新古典主義から12音音楽を経て、さまざまな様式の融合へと展開している。(1)は野鳥の声(テープ)とオーケストラが掛け合い、抒情性あふれる名曲。
アイズ・オブ・ジ・アインシュタイン・ズーアイズ・オブ・ジ・アインシュタイン・ズー
96〜97年辺りの松岡英明の活動は、実に充実していた。本作も1曲目からアグレッシヴなポエトリー・リーディングが素晴らしい。新曲7曲に96年12月8日の赤坂BLITZでのライヴ5曲という構成だが、お互いがしっくりと解け合った見事な出来。★