1997年5月25日発売
ロス・アンジェルス出身の注目のバンドが87年にインディーズから発表した本来のデビュー盤。ピンと張り詰めた緊張感とメロディックなヴォーカルの対比が美しい。ルー・リード、ローリング・ストーンズの(8)(9)のカヴァーはアコースティックな仕上がり。
LA出身のハード・ロック・バンドのメジャー・デビュー・アルバム。メタル・ファンクとあるけど、これは誤解をよぶ。彼らのお手本は、60年代末〜70年代初頭のジミヘン、サイケ・ロックなど。まずまずのガラッパチ・ミュージック。
『変態』という表現はロック界では褒め言葉であり、それゆえロックは奇人変人(頭にトサカがついているとか)に好まれるのである。このバンドはデビューした85年頃から、音楽性、言動、歌詞、ビデオなどすべてで抜きんでていた。勿論、『変態』ロックで。
元モトリー・クルーのヴィンス・ニールがギタリストのスティヴン・スティヴンスと組んで、新たなる出発をした。モトリー・クルーの時とバッキング・ミュージシャンが異なるだけでこんなにも印象が違ってしまうのかと驚かされてしまう。実に力強くパワフルだ。
英国のDJ&リミックス・ユニット、ダスト・ブラザースをプロデューサーに迎えた2作目。ノイジーなスクラッチ・サウンドに、ヘヴィなギターをドッキングさせた、“ハードコア・メタル・ファンク”ともいうべき大胆なアプローチにチャレンジしている。
ジャンル
81年にD.バーンが録音したトワイラ・サーフ作のバレエのための音楽。最初にLPで登場した時は約40分に編集されていたが、これは72分の全曲盤。ヨギ・ホートン、エイドリアン・ブリュー、B.イーノなどが参加してハイ・テンションの音空間を創出。
トーキング・ヘッズの最高傑作『リメイン・イン・ライト』と同時期に作られた81年発表の問題作。アフリカ的なリズムにアラブ音楽の要素をコラージュした画期的な発想の音作りは、後のワールド・ミュージック・ブームも予見。
ジャンル
91年12月の日本ツアーで収録された2枚組ライヴ盤。「恋をするなら」から「セット・オン・ユー」まで、という四半世紀を超えるキャリアを集大成した贅沢な選曲がリアルタイムで楽しめるグレイテスト・ヒッツ・ライヴ。クラプトンのギターが特に冴えてる。
作曲者によれば、これは音によるユダヤの叙事詩。クラリネットがユダヤの韻律で歌い、踊り、つぶやき、祈る。弦楽四重奏は多様な響きで絡んで、そのモノローグにエモーショナルな「情景」を与えてゆく。そのジロリと笑わぬエビ茶の響きが何やら猥雑だ。