音楽むすび | 1997年7月24日発売

ヴィオラのために書かれた作品が11曲収められている。うち7曲が世界初録音! 武満の晩年の小品も含まれるが、全体としては親しみやすい曲が多い。今井信子の素晴らしい演奏で、ヴィオラの表現の幅の広さとレパートリーの豊かさを思い知らされた。

鈴木秀美のチェロと指揮、バッハ・コレギウム・ジャパンによるC.P.E.バッハ。これらの協奏曲をチェロのソロで演奏することは、比較的少ない。それだけソロ・パートが難しいと言われるが、このチェロの何と軽々としてアクティヴなこと。じつに快い演奏。

渋谷系ブームの沈静化に伴い、実力のあるグループとそうでないグループの明暗がはっきりとしつつある。そこへいくと彼らは安泰なのだろうなと、この新作を聴いて思った。アコースティック楽器のやさしい音色と爽やかなヴォーカルが青春してていいですな。