1997年7月24日発売
黄金期のロシア・マエストロ・シリーズ黄金期のロシア・マエストロ・シリーズ
デジタル録音としては初の「四季」。随所にプレトニョフのチャイコフスキーへの共感が感じられ、しかもそれが情感に過度に流されすぎることがない。各曲のもち味をよくつかみ、デリケートに仕上げていく手腕は大したものである。
スペクタクル・ロシアン・ヴォイススペクタクル・ロシアン・ヴォイス
ソ連からロシアになっても赤軍合唱団って言うのかしらん。重量級の男声合唱が力まかせに歌う演奏を終始聴かされるのは少々辛いものがある。特に選曲、アレンジのセンスの無さには参ってしまった。「第九」のドイツ語の発音は思わず笑ってしまいました。
ユーラシアン・ジャーニーユーラシアン・ジャーニー
1500年前に中東から中国、日本に伝わり、正倉院に現存する日本最古の楽譜を、高橋鮎生が現代のビートで甦らせた。民族楽器が多く使われた本作は、結果的にプログレ的な響きを持った。ヴォーカルでEPO、上野洋子(元ZABADAK)が参加している。
B-3B-3
ハード・ロック・ジャズを標榜するN.Y.のオルガン奏者のKANWAWAの96年のアルバム。H.ブロック、A.ジャクスン、D.サンボーンらが参加し、ソリッドなサウンドの即興芸を展開。ジミヘン、MG's、コルトレーンのカヴァーが守備範囲を明示。
ザ・パスト・アンド・ナウザ・パスト・アンド・ナウ
Y.マルムスティーンばりの叙情派T.トルキ(g)を核とする北欧メタル・バンドの初ベスト。とっぷりとウェットな泣きのメロディと意外やポップな味付けを施した楽曲は門外漢にも受け入れられる間口の広さがある。本誌でもそろそろ取材時なのでは?
ハイハイ
ジェイソン・ニューステッド(元メタリカ)も在籍していた米国アリゾナ州出身のヘヴィメタル・バンドが、古巣のメタル・ブレイドへ復帰して放った、再出発作といえる97年のアルバム。昔の勢いを取り戻した、攻撃的なサウンドが詰まった1枚。