1997年8月発売
ブルックナー:交響曲第3番ブルックナー:交響曲第3番
ザンデルリンク50歳時の雄渾な記録で、腰の座ったゲヴァントハウス管の響きとともに素晴らしいく広がりのあるブルックナーを奏でている。重心低く歩み、楽曲全体を視野に収めた筋の通った音楽づくりは圧巻。すでに大家の芸だ。オーケストラも底力を発揮。
オン・ザ・ギンザオン・ザ・ギンザ
57年ノース・カロライナ出身。すでに多彩なキャリアを持つが、これが初リーダー作。またもやジョージ・ベンソンの影響下に育ったギタリストということだが、プレイは爽やかで軽快。スムース系とポップR&Bの折衷型だ。表題曲はマイルス作でなく自作。
イタリアン・バラッドイタリアン・バラッド
トランペット詩人と言っても過言ではないほど、とってもムーディにプレイする彼。深みのある太く優しい音色で、あますところなくバラッドを聴かせてくれる。彼の中にあるジャズのテイストとイタリアン・ミュージックとの融合が生み出す新しい世界。
Sleep My BESTSleep My BEST
もちろん、アーティスト写真が物語るようにヴィジュアル系なんだが、ちょっと耳を傾けてしまったのは個性的な声と、意思表示がある太くて歪んだベースの音が心を揺すぶったのかも……。(6)のギター、キレイですね。
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲
近頃名実ともにバロック・オーケストラとして世界の第一線に躍り出たターフェル・ムジークの、従来の彼らよりハーモニクスを重視した音作りが美しく活かされたヴィヴァルディの演奏&録音。ビルスマのほのぼのとして切れ込み鋭いソロの味わいも大きな魅力。