1997年9月発売
ネオ・ロカビリー・ブームの先覚者のベスト・アルバム。スプリングスティーンの書き下ろし(3)、79年の貴重なライヴ音源(10)(11)(12)など、ロカビリーの王道を歩み続けた、力の入った歌声を収録。名人リンク・レイ、クリス・スペディングのギターにも触れられう。
ザ・フーのヴォーカリストの6枚のソロ・アルバムと主演映画『マクヴィガー』のサントラから選曲されたコンピレーション。73〜87年の全ソロ・ワークを集大成した決定盤だ。俳優としても活躍しているロジャーだが、ファンとしてはやはり本業で頑張って欲しい。
英国在住のインド人を中心とするグループのサード。歌詞は攻撃的らしいが、サウンドと声とグルーヴはひたすら温かく、とても人間っぽい。ただの懐古趣味に走らないサイケっぽさ、ヒップホップ的なミニマル・ファンク感もムチャクチャオレ好み。大好き。
70年代の売れまくった時期のメンバーのライヴ盤で復活したマックのファースト・シングルはスティーヴィー・ニックス作のバラードで、カントリー・テイストのアレンジが聴き物。クリスティン・マクヴィーの(3)、二ックスの(4)の2曲はアルバム未収録。
面白い。やっぱり音楽センスがいいんだね。カヴァーもここまでやってくれると楽しい。オリジナルのテイストを比較的残したヴァン・モリソンの(8)もいいけれど、あっと驚くようなカントリー・ソングに仕立てたクラッシュの(2)やストーンズの(9)など素晴らしい。
話題の映画『グレース・オブ・マイ・ハート』に使用された、ポップなコーラスが印象的な名曲(1)に、アルバム未収録曲を加えたシングル。アコースティックでニール・ヤング調カントリー風味の佳曲(2)、バンジョーの明るい音色が陽気に響く(3)も聴きもの。
メキシコの人気シンガー、ルイス・ミゲルがボレロの名曲を取り上げる“ロマンセ”シリーズの第3弾。27歳になったルイス・ミゲルは、歌い上げ方にもますます磨きがかかり、バター・クリームのような、コッテリとしたボレロ・アルバムに仕上がっている。
スムースでポップなR&Bサウンドが人気を集めた『フィール・ザ・グッドタイムス』に続く2作目。ヴォコーダーを使ったアレンジが心地よい(1)、アンディ・マーヴェルがプロデュースしたタイトな(4)、70年代ディスコ風の(5)など、今回も売れ線の曲が並ぶ。
1,000円の廉価盤だか、これはお買い得。ロシア・北欧の作品を収めたアルバムだが、チャイコの冒頭からあふれ出してくるクリーンで透明なサウンドにニッコリ。ともすれば、トロトロのセンチメンタルになってしまうこの曲が、すばらしく格調が高く美しい。
現在もっとも安定して完成度の高いヴァイオリニストの1人。今回は高い評価を得た1番の協奏曲に続くもので、強靭で緊張感のある演奏が聴ける。ともに乾いた抒情性と諧謔性のある作品だが、見事な構築をみせている。指揮もタイトでスマートだ。★