1997年発売
愛と笑いの夜愛と笑いの夜
最高傑作の呼び声も高いサード・アルバム。感傷を恐れぬ素直な抒情性が胸に染みる。初期のニール・ヤングを想起させるひりひりした感触も心地好い。聴き手の感受性をテストする音楽でもあり、これをあざといと感じる輩もいるだろうが、裸の神経に触れる快感がある。
ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」
日フィル定期のライヴ。コバケンといえば、チェコ・フィルとの劇的な“幻想”の録音が記憶に新しいが、これまた熱気に溢れたベルリオーズ。作品の交響的な本質を見事に捉え、真に迫った表現を実現している。随所に聴かれる唸り声にも彼の気迫がうかがえる?!
バースデイ・コンサート'96/朝比奈隆バースデイ・コンサート'96/朝比奈隆
96年7月14日に行われた朝比奈隆88歳のバースデイ・コンサート。彼には珍しく「モルダウ」や「青きドナウ」などポピュラーな曲が並ぶ。相変わらず悠々たる演奏。しかし注目はチャイコの5番。逞しく強靭な意志力を感じさせる指揮。これは聴きものだ。
レスピーギ:ローマの噴水・松・祭レスピーギ:ローマの噴水・松・祭
コンドラシン・コンクールを経て、国際的に華々しく活躍している広上淳一の、サントリーホールでの録音。録音上のバランスや音の厚みは今一つだが、演奏そのものはコントラストが明確で優れた内容を持つ。特にクライマックスへの突進が過激といえるほど。
LIVE two.four〜FALL COCERT 1996LIVE two.four〜FALL COCERT 1996
96年の“two-four”コンサート・ライヴを収録。オーソドックスなガール・ポップ路線のロマンティックな曲で構成されたコンサートで、西田ひかるのシンガーとしての魅力を再発見させる内容。もうちょっと歌手としての欲が出ると面白いな〜と思わせる。