1997年発売
ハンコックのソロ・ピアノ・アルバムで、'78年10月の録音。『ヘッド・ハンターズ』のファンキー路線とはガラリと趣をかえ、アコースティックなサウンドでスタンダード・ナンバーとオリジナル・ナンバーを弾いている。“静”のハンコックだ。
モダン・トロンボーンの王者、J.J.の傑作アルバムで57年録音。T・フラナガン、E・ジョーンズら名手によるレギュラー・クインテットの乗りは抜群で、特に後に傑作「オーバーシーズ」を生むリズム・セクションの存在はこの作品の価値を一層高めている。
ミンガスの作品というとどうも黒人運動や社会風刺といった要素が音楽に反映されて、ジャズ本来の楽しみとは別次元なものも少なくないが、その中でも本作は端正な一枚といえるだろう。7重奏団にして、オーケストラ的サウンドを創り上げている点も魅力。
ハイ・ファイ録音の技術が確立された52年録音のアルバム。作曲技法やリズム、あるいはステージングから録音に至るまで常に工夫を続けてきたエリントンが、すでに50年初期にここまでのレヴェルの録音に到達していたことに驚いてしまう。
ニューポート'58といえば映画『真夏の夜のジャズ』で紹介されたステージで、この時のマヘリアのステージを収録したアルバム。ゴスペル・シンガーとして生き続けたマヘリアの熱唱がここにある。雨の中、マヘリアの歌に聴きいる人々のひとりとなれる。
ストリングス主体のオーケストラをバックに、スタンダード・ナンバーを中心に演奏している。といっても単なるウィズ・ストリングスものではなく、新しい試みへの意欲が十分に感じられる作品だ。
先頃行なわれたFAXインタビューで解散を匂わせドキリとさせられたが、本サードの内容は充実。メロコアを基本にしながらも、陰影のついた荒々しい展開にはパンク本来の“テメエコノヤロ”パワーが宿る。実際、パンク精神に強くこだわる人たちであった。
元ジャックド・エッジのマイク・グレイ(g)を中心としたバンドの1st。その他のメンバーも熟練のツワ者が揃い、早くも貫禄が漂う。単に突っ走るメタルじゃなく、押したり引いたりの小技を効かせ、間の取り方も絶品。そして、大人のセクシャルなムードが魅力。