1997年発売
RumourRumour
女性ソロ・シンガーのセカンド・アルバム。今となっては貴重な歌謡曲っぽい詞と曲、オーソドックスに流行を取り入れたサウンドが、テクニカルだけど素直な声に似合っている。なかでも山口美央子作品のようなタイプの曲が向いているように思えます。
松島詩子大全集松島詩子大全集
96年11月19日、91歳でこの世を去った松島詩子の6枚組全120曲集。昭和9年から59年までと実に半世紀にわたるレコーディング作品を、SP時代の貴重な音源から年代順に構成。そして最後の6枚目は代表曲をステレオで再録音したもの。全集を通して聴きながら、ここには多くの歌手が忘れかけている格調あふれる楽曲・歌声と、時代を象徴する粋でモダンな感覚があることを痛感。
高砂や/天災高砂や/天災
昭和38年のスタジオ録音。話のテンポもそんなに間のびがせず、緩急のバランスもいい。ただスタジオ録音なので、テンポの伸縮やアドリブなどに不満が残る。このひと、円生みたくきめ細かな描写が得意なわけではないので、スタジオ向きじゃないんだなあ。
転宅/かつぎ屋転宅/かつぎ屋
昭和20年代半ばから30年代にかけて活躍した小圓朝は、地味で淡々とした口調ながら骨格のしっかりした芸で江戸前の噺を聴かせてくれた玄人好みの落語家である。間抜けな泥棒と利口な女が登場する(1)、正月用の(2)と軽妙な語り口は彼ならではのもの。
メトロポリス・シンフォニーメトロポリス・シンフォニー
ドーティー(54〜)は今世紀後半のアメリカを音楽に投影させる叙事詩的作風の作曲家である。(1)はスーパーマンを題材にした5楽章構成の大作。ロック、ファンク、前衛等々何でもありの世界だが、聴きやすく描写力は抜群。終楽章がタンゴとは意表をつく?