1998年1月21日発売
アルーアアルーア
前作より3年ぶりとなる本作だが、方向性に変化がないため、新鮮味は皆無。しかし、穏やかさのなかに適度な哀愁が漂う曲は粒揃いだし、70年代、80年代のいいとこ取りしたアレンジも快適。ソフトでメロウな音を頑な求める姿勢やよし。
ブラームス:交響曲第2番&第3番ブラームス:交響曲第2番&第3番
再発売だが24ビットのリマスターであり、明らかに前回のプレスよりも音質は向上している。演奏はいたずらに重厚さを強調せずに、ふっくらとした響きを基調にして、ていねいに仕上げたもので、音楽がごく自然に流れる。特に(1)が名演だ。
ブラームス:交響曲第4番ホ短調ブラームス:交響曲第4番ホ短調
92年に録音された交響曲全集からの分売である。泣きの入ったコバケン氏の棒のもと、10年来の連れ合いであるハンガリー国立響が繰り広げる名演。感情の表出が思いのほか控え目なのはあえて熱さを外へ放出し切らずに凄味を出そうという計算のようだ。