1998年10月発売
ポジティブでストレートな音楽スタイルがこのアルバムで強く打ち出されている。前作とは違うタイトでシンプルなヴォーカル・アレンジがとてもステキだ。50年代R&Rを追想するかのようなサウンドが随所に感じられる。新生クリスの意気込みうぃ感じてほしい。
ケヴィン・マホガニーの通算6枚目のアルバム。スタンダード・ナンバーに加え、ジェイムス・テイラーやヴァン・モリソンの楽曲などもカバーしている。アコースティックにこだわった豪華バック陣のツボを押さえた演奏に、艶やかなバリトンが映える。
ゆったりと大きくと構えての演奏。内面への掘り下げと、制度や自己からの解放と、両方を指向しているようにも感じさせる演奏だ。プレイヤー同士の関係性が刺激的。さらに演奏に自然発生に湧き出るものが強く感じられて緊張感の度合いが増せば、いうことなし。
全米チャート初登場1位になった91年作品で、ヘヴィ・ロック色が強い。実力も十分発揮され、スケールの大きさを改めて見せつけた。翌年このアルバムを引っさげての来日公演を果たしている。
小粋で滑稽で、ちょっとだけブルーな雰囲気が漂っている……そんなジョージ&アイラ・ガーシュウィンのナンバーで綴るアンソロジー。ジャジィな伴奏も気の利いた口笛もJ・ピザレリ、D.アップショウ、A.ウォーカーら豪華歌手陣の歌を盛り立てる。
最もポピュラーなガーシュウィン・メロディー「アイ・ガット・リズム」(ここではJ.ガーランドの愛娘が快唱)が歌われる伝説的ミュージカル《ガール・クレイジー》の“オリジナル・キャスト・アルバム”スタイル全曲盤。よきアメリカの洗練が偲ばれる。
ガーシュウィンがアステア姉弟のために書いたミュージカル「レディー・ビー・グッド!」。有名な「ファッシネイティング・リズム」はこの作品に含まれ、オリジナルの形(ギター伴奏が粋)で歌われる。懐かしいテイストの楽しいミュージカルだ。
有名な「私の彼氏(ザ・マン・アイ・ラヴ)」や「ストライク・アップ・ザ・バンド」を含むミュージカルのオリジナル・ヴァージョン。戦意高揚を揶揄しているが、音楽自体は20年代のホンワカしたものを感じる。モーセリのガーシュウィンやワイルに注目したい。