1998年11月26日発売
バレンボイム2度目の全集。鳴らすところは存分に鳴らし、弱い部分はしっとりじっくり歌うという、ひとことで言うとかなりねっとりとした演奏である。前回の全集よりも単純でない点は評価できるが、この独特の暑苦しさに好き嫌いが分かれるだろう。解説の中で指揮者は「素っ気ない終わり方が望ましい」と述べているが、実際はその逆ではあるまいか。かなり効果を狙っていると思われる。
今や「オペラ」がその活動の重要な場となったバレンボイムの現状を確認するのに格好のCD。その巧みな指揮がこの作品をいっそうおもしろいオペラにしている。歌手たちに(歌での)芝居をタップリさせて、休みなしの2時間半を一気に聴かせてくれる。
バレンボイムは88年以来バイロイト音楽祭で「指環」の指揮をとっており、この「神々の黄昏」が91,92年の上演による全曲録音の完結編となる。“ワーグナー指揮者”としてのバレンボイムの最近の充実ぶりを伝える、幅と深さをもった演奏である。
彼女もジャパニーズR&B(陳腐な言葉!)の流れに括られてしまうのだろうか? モンド・グロッソの大沢伸一プロデュースのタイトル・チューンは穏やかなグルーヴが心地いいが、歌が上手いわりには表情が乏しい。伝わってくるものが少ないというかね。
ウルトラ当て字歌詞カードが一部で話題を沸騰させている男女デュオのベスト。パリとワルシャワでオーケストラを録音してリミックスされている。ゆったりとしたオーケストラ・サウンドが加わっても何かに追われているような逼迫感が失われないのはスゴい。
レコード会社の枠を超えて集成された園まりのヒット曲決定版。60年代に大活躍した渡辺プロダクション所属の歌手で、飛ぶ鳥を落す勢いだったこの時期のナベプロを支えた一人だ。絶妙なビブラートを特徴とするキュートなウィスパー・ヴォイスで数々のヒットを放った。