1998年12月発売
内海イズル、KYOTO JAZZ MASSIVEら気鋭DJが手掛けたソウル・ボッサ・トリオのリミックス盤。ハウスを中心に、ブラジリアン・ジャズ、ダブなど各リミキサーのカラーを楽しむオムニバスとしても絶品。ゴンザレス鈴木率いるスパノヴァも参加。
イヌなどで活動していた町蔵が、新たなバンドを組んでの初CD。ときにはジャズ風にもなる、北澤組のファンキーなプレイが実に見事で、町蔵の歌と語りもさえわたっている。節回しもさることながら、ズバズバ入ってくる言葉が魅力的なのだ。
昔でいうソフト・ロック系の雰囲気にユッタリ気分で聴き始めたが少しずつ、詞と歌い方の何ともいえない持ち味、鈍痛とでも表現したくなるような世界に思わず居住まいを正したりして。気持ち良い気だるさと、独特のうねりが妙に印象に残ってしまうのだ。
芸能生活29年。歌の巧さではピカ一の女史。コブシまわしが控え目なため歌謡曲も演歌もソツなくこなせるのが強みだろうけど逆にパンチ力のなさにもつながるのかな。けどスケールの大きい歌いっぷりはやはり聴きどころである。
2枚のヴァーヴ盤と並ぶ内容の私家録音盤。音質も良好でリラックスした雰囲気の中で長尺の演奏を繰り広げているが、いずれもスリリングな展開で飽きさせない。メンバー各人のソロも満喫できる貴重なドキュメントだ。ボーカルは(3)のみ。
60年代のビショップは極めて歌唱に評価されていた。これはそんな彼が自身でレコーディングしていたテープを後年になって発表したものだ。ハード・バップをベースにした力強いタッチはこのひとの真骨頂である。心地よい響きが全編で聴ける好盤だ。
何、このバンド? と思った人も、タランティーノの『フォー・ルームス』で音楽やった連中といえば思い出すかも。この新作も『フォー・ルームス』っぽい、チョイと先行くエキゾティック・ラウンジ・ミュージック。フワフワしたヴォーカルが雰囲気出してる。
音が読める敏腕ノーマン・クックのプロジェクト、2作目。ブレイク・ビーツに気の利いた閃きを散りばめる。やっぱり声やギターの用い方など、ロック・ファンには親しみやすいかな。内ジャケのレコード棚や機材の写真など、らしくてニヤリとしちゃいます。