1998年3月21日発売
ミリオン・ダラー・レッグスミリオン・ダラー・レッグス
『ネプチューンの神話』と聴き比べてほしい。音楽にジャンルはないなんて言う気がしなくなるほど離れた世界。両方聴けるのはよほどのトニー・ファン。これは明らかにロックで、一時期トニーが指向したサウンドではあるが、時代を感じさせて……。
プライマル・スクリームプライマル・スクリーム
ガレージ・バンドさながらのチープなR&Rにサイケデリック調のノスタルジックなメロディが売りの彼ら。2年振りとなる本作(2nd)は、そのキャッチーな部分は残しながらもドロドロと湿った英国ロック特有の暗さを引きずっている。アナクロニズムが快感。
イズント・エニシングイズント・エニシング
男2女2の英4人組のクリエイションからの1作目。60年代サイケに刺激されたらしいノイジーなギター・バンドだが、例によってヴォーカルとリズム隊が弱い。不鮮明なメロディーと朦朧としたサウンドが特徴だが、出来ればラリっている時に聴きたいと思う。
ラヴレスラヴレス
ノイズの洪水と甘美なメロディ。この相反する要素が混ざり合い言いようもなく眩惑的で心地好いサウンド空間を作り出す。2年間の歳月をかけて作られたこのセカンドは、ハウスの方法論/エナジーを積極的に取り入れつつ静かな衝撃をも湛えた傑作となった。