1998年3月21日発売
ヴェックマン/フローベルガー:チェンバロ作品集ヴェックマン/フローベルガー:チェンバロ作品集
選曲も演奏も、この楽器を知り尽くしたレオンハルトならでは。17世紀ドイツ鍵盤音楽の発展に尽くした二人の作品を、表層的な興味ではなく、音楽的な見地から紡いだヒューマンかつ求心性あふれる演奏だ。時代特有の様式美と舞曲の響きを堪能させる1枚。
マレイ・ペライア ベスト・アルバムマレイ・ペライア ベスト・アルバム
最近発売されたバロック・アルバムといい、シューマンといい、イギリス組曲といいその充実ぶりには瞠目すべきものがある。ちなみに(10)〜(14)を含むバロック・アルバムは英国音楽誌の器楽部門優秀CDに選ばれた。どうせならオリジナル盤を買ったら……。
鍵盤楽器のための作品集鍵盤楽器のための作品集
世界初録音が半分ほどしめるこの第6集には、ハンガリー時代の初期作品から70年代後半までの作品が集められている。初期の作品は、バルトークやストラヴィンスキーらとの関連が聴けて興味深い。そして60年代のクラスターを駆使したオルガン曲が圧巻。
圓生百席55「真景累ヶ淵」一、二圓生百席55「真景累ヶ淵」一、二
圓朝が自作の芝居噺「累ヶ淵後日怪談」を明治になって素噺「真景累ヶ淵」と改作・改題して演じたのを圓生が。旗本深見新左衛門が金貸し宗悦を殺し、後に深見の息子新五郎が宗悦の娘お園まで殺してしまう噺。真景は明治の流行語“神経”の転換だという。
圓生百席56圓生百席56
富本節(清元)の女師匠豊志賀が、20歳近く年下の新吉と同棲。ところが豊志賀は、若い女との間柄を邪推し、結局新吉にかかわる女を七人までとり殺すという書き置きをして自害。女師匠の嫉妬や執念とドロドロした噺をサラッと語る、名人芸に聴き惚れる。
圓生百席57「真景累ヶ淵」五、六圓生百席57「真景累ヶ淵」五、六
古今の逸品、圓生百席のCD復刻シリーズ。本巻には得意の人情噺、畢生の名人芸「真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)」から2話が収められている。淡々とした語り口ながら生き生きとした情景が描かれ、新吉が眼の前で歩き出すような臨場感はさすがである。