1998年7月発売
クラシックの素養も感じるピアニスト、ローランド・ハナの初リーダー作の初CD化。ケニー・バレルも参加した話題作。59年録音。オリジナル盤LPジャケット仕様。
世界一クリエイティヴな雑誌『ヴィジョネアー』とコラボレーションした新作は、そのアート・ワークだけでも大いに価値あり。[1]はほとんど環境音楽といった趣で、[2]は屋久島の自然の音をそのまま収録。限定1万枚なのでお早めに。★
86年発表のセカンド・アルバム。ギター・オタク的に見れば一見物足りないが、大きな意味で完成された演奏をするのがこの人の身上。本作でも聴ける起承転結のとれた歌心のあるギター・ソロなど、とにかく上手いの一言。これはギター・ファンにこそ聴いてほしい1枚。
本作には、今は亡きジャコ・パストリアスが参加、スターンがジャコのために書いた曲(4)で演奏している。全編を通して、まず12年経った今聴いてもまったく古くなっていないことに驚く。スターンというギタリストの一貫したスタンスを感じさせるアルバムだ。
誰もが一度は耳にしたことがあるほどの大ヒット・アルバム。80年代を代表するフュージョン界のファンキーなキーボーディスト。青い空と海を思わせる爽快なサウンドはスムース・ジャズの原点とも言われてきた。LAフュージョン界の代表作。世界初CD化。
“リターン・トゥ・フォーエヴァー”のスーパー・ドラマーだった彼。そんな彼が80年代のブラコンとの融合を見事に果たした歴史的ダンス・アルバム。決してステレオ・タイプではない彼流のコテコテ・ミュージシャンシップがあふれるバイブル的な作品といえる。
レニーのドラムといえばあの唸りを上げ、粘るようなタムの連打が十八番! それがあるだけでも気持ちよいと感じてしまうのは私の趣味!? ドラムの音色は“ヘビー”だが、リズムはとってもファンキー! そのバランスがやたらと気持ちがいいんだな。
40〜50年代を代表するブギ・ウギ・スタイルのピアニスト、ビッグ・ジョー・ターナー。なぜピアノを“弾く”は“はじく”と書くのか、これを聴くとわかるような気がするぞ。
ボブ・ディランの心の師でもあったウディ・ガスリーの作品を、街頭ライヴで鳴らしたシンガーとオルタナ・カントリーの雄がタッグを組んでカヴァー。未発表の詞に新たに曲をつけているそうだ。ストーンズ『レット・イット・ブリード』を思わせる演奏も。
フィンランド発、“ネオ・サーフ・ロック・サウンド”を標榜するバンドの日本デビュー盤。といっても彼ら、本国では11年のキャリアを誇るベテランなのだった。
彼らの6曲入りミニ・アルバム。以前にもリズムが狂ってるまま盤にしたバンドがありましたが、今回もまた見つけちゃいマシタ。“それが味だ”と言える域ではない。曲もアレンジもありがちで、いささか飽食気味といった感を受ける。
狂言のCDというのにジャケ写のファンキーぶりに一瞬ビビルが、聴けば楽しいハイパー狂言。正義の味方が京から武蔵へ、新幹線に乗りこんだりテニスにゴルフ、はたまた太平洋をひとっ飛び……。背筋伸びがちな国宝芸能ではない、抱腹絶倒の町人芸能がここにある。
三木の模索する「地方で作ることができ、身近に楽しめる総合芸術としての音楽劇」の試み。大がかりな舞台装置を排し、伴奏楽器も最小限にとどめて、親しみやすい題材が平易な語法で歌われ演じられる。モデルは浄瑠璃、語り物。伝統の「蘇生」への挑戦。