1998年8月26日発売
CF曲に加え、シュガーベイブ時代を思い出させる(4)(8)、メリサ・マンチェスターとのデュエット(10)など、ベスト・セレクション的な内容をすでに有するゴージャスなアルバム。音が流れると空気清浄・視界良好にさせるクリアで立体感のある録音技術にも◎。★
理解しようとして観念的になりすぎた詞よりも、シンプルな感情を投げ出す詞の方がこの人には合ってる、と思うのだけど。今回は前者の歌が多いので、サウンドとは逆に少々重い聴後感が残る。奥田民生が参加した(5)(6)には新鮮な風が吹いているのだけど。
マット・ビアンコのスパニッシュ趣味が全開したアルバム『ワールド・ゴー・ラウンド』だが、とどめとばかりにリリースされたのがこのスパニッシュ・ヴァージョン。スペイン語は5曲のみだが、いずれもなんの違和感もないラテン・ポップに仕上がっている。
メンバー5人のソロを各1曲ずつ収録している。アナログ世代には懐かしいサイズのジャケットで写真集付きときている。中居クンはバラティ路線のお経からラップ展開をするメディア落ちで聴かせ、(1)は“たくや”、(2)は“しんご”の作詞でイメージ通り。
“クラシックで聴く…シリーズ”7作品のうちの1枚。高橋真梨子の代表曲(ペドロ&カプリシャス在籍時も含む)が13曲収録されているのだが、彼女のメロディはもともとドラマティックなものが多いので、弦楽四重奏のアレンジにとてもなじんでいる。
“クラシックで聴く…シリーズ”7作品のうちの1枚。ヴァイオリン×2、ヴィオラ、チェロによる演奏は格調高く、繊細。アレンジは、前田憲男、赤野立夫、上柴はじめが担当している。(11)の弦楽奏など無理がありそうだが、なかなかいい味を出している。
なぜ今松任谷由実? と思いつつも、弦楽仕様にも違和感のないメロディの強さにはあらためて納得。ビックリするようなアレンジはなく、原曲のフレーズに忠実な曲ばかりなのも、コンサバなイメージ通り。でも、やっぱり古い曲ばかりなんだよね。
弦楽四重奏による山下達郎の名曲インスト集。最新アルバムからも(14)が入ってるあたり、気が利いてるよな。でもストリングスとヤマタツ・メロディとの相性はあんまりよくないと思う。「うわ〜、原曲聴きて〜」とか思ってしまう。すまん。
弦楽四重奏によるクラシックにアレンジした陽水作品集。陽水の高音ヴォーカルが、ヴァイオリンに乗り移ったかのように雄弁に語りかける演奏が見事。メロディアスなナンバーが多いなか、(9)の官能的なメロディとリフのリズムへのチャレンジにも拍手。