1998年9月発売
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番&大フーガベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番&大フーガ
アルバン・ベルクSQの2度目の、しかも短期間でのライヴによる全集からの分売。元来が緊張感の持続するシャープな演奏を聴かせるSQだが、ライヴによりその迫力はさらに増す。技術的完成度の高さは驚異的。緩徐楽章での深い情感と柔和な表現も印象的。
英国の薫り英国の薫り
国立音大とパリ国立高等音楽院に学んだクラリネットの赤坂達三のソロ第4作(ソニー移籍第1弾)は、イギリスの作品集。フィンジやアーノルドの曲に加え、「スカボロー・フェア」なども収録。全編エレガントな好演だが、よりクラシック曲の演奏に惹かれる。
チェロをめぐる日本の響きチェロをめぐる日本の響き
チェロ用の邦人作品を収めたもの。独奏はなかなか充実していて、ピンと張った緊張感がアルバム全体を通じて持続されている。97年の(5)湯浅作品がやや先鋭的だが、(4)の松村作品も一種独特の雰囲気があって聴きものである。