1999年12月発売
大ヒット曲「今すぐ欲しい」で共演したSugar Soul、ジブラ、そしてプロデューサーのDJ HASEBEが再び組んだ話題シングル。フューチャリスティックに疾走するロックなビートが炸裂するタイトル曲は強力無比な出来だ。
よりメロウな表現を用いることによって、ポップ・スタイルもいけるんだという意欲を見せてきたプラスティック・トゥリー。今にも崩れそうな歌声と重なりあっていく、線の細い楽曲たち。あえてダウナーな色を排除し、儚くも壊れそうな色を上手く押し出した、ポップ作。
UKブラックの女性シンガー、2年ぶりの2作目。ディー・インフルエンス他、豪華制作陣が脇を固める音は、流行の意匠を取り入れつつも全体にオーソドックスな作りで、主役たる彼女の歌の引き立て役に徹している。聴き込むほどに味わい深まる佳作。★
ディジョネットは所々イラついていたのかもしれない67年フィルモア(ウェスト)での実況録音。4人が一体となるのではなくお互いに秘めたる新手(荒技)をチラつかせながら先へ進もうとしている緊張感の緊/緩の間がたいへん興味深い。
当時開発されたエレクトリック・テナー・サックスを導入して、エディ・ハリスのあらゆる魅力をフィーチャーした代表作。とはいえそれほど電子色は強くなく、ハリスの演奏はヒューマンな響きを決して失わない。(2)はハリス作の代表的なファンキー曲。
ハモンド・オルガンの名手マクダフ、66年アトランティック収録で絶好調だ。気に入ったら即とり込んで自分流にしてしまう調子の良さも当時としては主流で大受け。ソウル・ジャズ、R&B、ロックが混沌と存在していた時代を感じさせる名盤。
マクダフ&ニューマンの“二つの樽にたっぷりつまったソウル”というタイトル、それにピッタリのジャケット、そして看板に偽りなしのソウルフルこの上ない演奏内容。さすが黒人音楽の総本山アトランティックだ。ソウル・ジャズ好きに好機到来の復刻。
アトランティックのソウル・ジャズを代表するピアニスト&シンガー。ゴスペルやブルースに根ざしたファンキーさは、まさに本物の風格といった感じ。あのロバータ・フラックを成功へと導いたシンガーでもある彼。いまこそ見直されるべき秘宝級のアーティスト登場。