音楽むすび | 1999年12月発売

95年7月のドイツ公演で収録されたライヴ盤。またもやブルース名曲集かと思ったら、フリー〜バッド・カンパニー時代の代表曲を中心に自身のキャリアを総括した回顧モードのアンソロジー仕様。やや後ろ向きではあるが、こんなスタンスのひとがいてもいい。

1998年3月、サントリーホールでデビュー。以来、すべてのコンサートでソールド・アウト状態が続いている注目のヴァイオリニスト、川畠成道の小品集。その技量と美音に、視覚障害者というただし書きは不要だ。

サビ始まりの軽快な歌が、聴き手の心を最初からガッチリとつかんでいく。切ない想いを描いた詞の内容とはいえ、楽曲自体はとても明るく前向きな気持ちへと導いてくれる。収録した3曲とも、心に勇気を与えてくれる、気持ちの後押しソングになっている。

現在は役者として活躍している石橋凌が在籍したバンド・ブーム以前の80年代の日本のロックを代表するバンドの2枚組36曲入りの究極のベスト盤。選曲からも、ライナーに寄せられた文章からも、ARBが現役バンドだった当時の熱気が漂ってくる。

2000年もスキー・ショップのCMに使用されている曲を含む新作。聴き手が期待する彼女のキャラクターを満足させつつ新たな世界が拡がった気がする。タイトルの“D”はダイアリーやディクショナリーという言葉を連想させるバラエティ豊かなアルバムです。