1999年6月発売
うっかりしてると聴き逃しちゃう、さざ波級の仕掛けがいっぱい。コレクターズのコータローも惚れた天真爛漫ニュー・カマー。このデビュー・マキシには童顔ポップスに不可欠のアナーキズムも常備。ほんの一瞬歪むギターの音に、ありったけの想像力を傾けよう。★
土屋“蘭丸”公平が十代の頃から暖めていたタイトル曲を提供、自らプロデューサーとして完全サポートした99年2枚目のマキシ・シングル。ややクロめのアコースティック・サウンドと、桃乃の抑えたヴォーカルが極めて高度な好印象を残す佳曲。
デジタル・ビートの肉体性と意識的に向き合った処女作。結果、匿名性や記号性を軽くいなした“時計仕掛けのファンク・アルバム”に仕上がった。vo、bとともにホーン担当のメンバーが常駐しているのもアイディア賞。デジには出せない生暖かさ、湿っぽさがE。
日本のパンク・シーンを切り開いてきたアナーキーに敬意を表し、豪華アーティストがカヴァーやリミックスで参加したトリビュート・アルバム。ハードコアなテイストのカヴァーが多く、どれも熱気十分。ラストには本人もセルフ・カヴァーで参加。
鈴木は新日本フィルのコンサートミストレスを経て現在、音楽監督・大勝秀也が率いるマルメ歌劇場のゲスト・コンミス。彼女の麗らかな容姿通りに涼やかな気品が流れ、猛暑の中で聴くのにぴったりな一枚。演奏も編曲も腕達者が揃い、洒落たセンスを感じる。
ジャンル
TOTOでの活動も目覚ましいスーパー・ドラマーのソロ第3作。98年のライヴ音源から構成。ステージでさらに魅力を発揮する卓越したドラミングとアンディ・ティモンズらの円熟したバンド・アンサンブルがすばらしい。いきいきとした躍動感が伝わってくる。
語尾をクイッとしゃくり上げ、ハイノートを飄々と吹くハンク節は相変わらず健在。長いキャリアの中でマクグリフと活動をともにする今が最もクロフォードらしいのかも。クロフォード、マクグリフの両者とも快調で気を吐くが、パーディらのサポートも見事。★