1999年6月発売
ナインナイン
わりと最近メタリカがメドレーでカヴァーしたヘヴィ・メタル・バンドの新作。つまりメタリカが影響を受けたバンドなわけだが、なかなか気合いの入った作りになっているのではあるまいか。メロディアスな部分は残しつつの激烈仕上げは健闘したといえる。
マキシマム・ヴァイオレンスマキシマム・ヴァイオレンス
デスにマサカーそしてカンニバル・コープスと、デス・メタルの猛者たちが集まったプロジェクトの第3弾。デス・メタルの重さを残しつつも、時折70〜80年代風HR/HMを絡め、あるいは逆十字や悪魔的な歌詞を乗せず、新展開を模索しているのが伝わる。
夏色シネマ夏色シネマ
ホワイト・バランスのすっ飛んだ眩しい景色、日中の暑気を予感させる明け方の匂い、夕立ちのやんだ路地に響く下駄の音々、裏夏風情でもって存分にアレンジした、コンセプト盤。パンチのきいたヒット・シングル曲(1)(3)たちもガラリ様変わっています。★
FISH SMELL LIKE CATFISH SMELL LIKE CAT
ハウィー・Bが主宰するプッシーフット・レコーズのコンピ盤。マーティン・デニーに捧げるエレクトロ・エキゾチカをテーマに、独自の活動を続ける日本人アーティストを紹介している。どれも単独作を聴いてみたいと思えるぐらいのつわものぞろい。
Suck It And SeeSuck It And See
ポルノをテーマにプッシーフット・レーベルが企画したコンピ。FPMからハウイーBまで、日英仏の個性派アーティストが大集合。アブストラクトからラウンジまで、全体に漂うソフトなエロとユーモアが、上品でオシャレでモンドな空気を醸し出している。
スタンダーズ・アンド・プラクティシズスタンダーズ・アンド・プラクティシズ
全曲カヴァー。取り上げたのは80〜90年代のポスト・パンク/ハードコアといえる渋い名曲の数々である。スミス、デュラン・デュランからフガジまで、各バンドへの深い愛情とおのれの深い感情をこめたプレイに感動を抑えられない。嗚呼グレイト。★