1999年8月発売
タンパータンパー
89年にカセットでリリースされていたという作品のCD化。全3曲、すべて実験的なインストながら、アコースティックとエレクトリックとを巧みに操り響かせていくという現在の彼の基盤となるスタイルが貫かれている。ポップではないが重要な一枚。
リムーヴ・ザ・ニードリムーヴ・ザ・ニード
初来日公演を思い出すプリペアード・ギター(弾くというより操作してギターの音を出す方法)での89年の録音。静謐な持続音の連なりと重なりによるささやかなこの音の秘境は、最近の奥深いポップ路線の確かなキーである。わかりやすい解説文も良い。★
ロック・イズ・デッドロック・イズ・デッド
まもなく日本でも公開される映画『マトリックス』のサントラのエンディング・テーマが(1)。『ダイアモンドの犬』期のデヴィッド・ボウイ汁を借り、ほどよい湯加減のヘヴィ仕上げである。けど、(3)の女性ヴォーカルの方に心動かされるのであった。