1999年9月29日発売
アルバム『ゆずえん』からの先行シングルで、グリコ『ポッキー』のCMソングにも使われている「友達の唄」を含む3曲が収録されている。ほんわかとした曲調のこの曲、さわやかで嫌みのない歌い方のせいか、友情という青臭いテーマでも自然に聴けてしまう。
4ヵ月連続でリリースするシングルのファイナルは、予想に反してド歌謡曲しているキャッチーなナンバー。今回も4人それぞれのパートがあり、どんな曲調でもさらりと歌ってのけるところに彼女たちの底知れない才能を感じる。甘く見たらいかんぜよ!
『ステレオタイプA』からのシングル・カット。2曲は未発表作。ウニャウニャした音の流れの中にボコボコと泡がたっているようなポップ。静と動のゆるやかなコントラストが浮遊感を強化。部屋の空気の乾き具合がうらやましいラフな録音物もうれしい。
ダニー・ハサウェイがプロデュースした72年作品の世界初CD化。ベイエリア・ファンクの有力グループで、(1)(3)(6)(7)(8)など、リズム隊とホーン・アンサンブルのタイトな絡みが見事だ。リディア・ペンスのヴォーカルはジャニス・ジョプリンのようにパワフル。
リッキー・リー・ジョーンズなどのバック・コーラスを経験してきた女性シンガーの2作目。リチャード・ペリー、ドン・ウォズ、マシュー・ワイルダーなど、超豪華なプロデューサー陣に負けない、ゴスペル的な味もあるしっかりしたヴォーカルを堂々と展開。
ジェイムス・テイラー、ジャクソン・ブラウン以下、一時は合衆国両岸のセッションを一手に引き受けていた感のあるギタリストが、73年に発表した初ソロ作。リズム隊まで自身でまかなう演奏には、後年AORが希釈しつつ継承していった音作りのひな型が。
バレンボイムはシカゴ交響楽団から実に彫りの深い充実した響きを引き出し、舞台を彷佛させる劇的起伏に富んだ演奏を繰り広げる。バイロイトでの経験に裏付けられた自信のなせる業だろうか、巨匠的輝きに満ちた名演は終曲に至り、圧倒的感動を呼び起こす。
オーガー率いるオブリヴィオン・エクスプレス最終作がCD化。ジャズ・ロックという括られ方がなされる場合が多いバンドだが、ここにはメロウなメロディを全面に押し出したアダルトな曲が揃う。オーガーのキーボードはいかにもクラブDJにウケそうなタッチだ。
生涯ドイツを出ることがなかったバッハが絢爛なイタリア音楽文化(&ヴィヴァルディ作品)との交流のなかで紡ぎだした作品の数々。ヴァイオリン協奏曲をチェンバロ独奏曲に置き換えたこれらの作品に続けて「イタリア協奏曲」を聴くとまさに目からウロコ。
99年11月に5都市14公演、武道館だけでも8回公演を行なったクラプトンのベスト。日本発売1ヵ月ほどで120万枚も売れたという。近年のヒット曲を中心に、新曲「ブルー・アイズ・ブルー」も収録。クラプトン初心者の方は遡ってオリジナルをぜひ聴いてください。