2000年2月23日発売
現代に生きる作曲家たちと、一種の共同作業として作品を生み、育てていく。そんな“仕事”は昔はプロの範疇だったが、いまや一般の合唱愛好者たちが情熱的にそれをやってしまう。そのドキュメントとして非常に感動的な一連のCDたち。しかし一方で、あまりにも演奏者の思いに引き寄せた演奏を聴かされると、親の個性も子供には影響するものだとお節介を焼きたくもなる。愛しすぎてもいけないのだと。……とはいえ、作品を聴きとるに足りない演奏はひとつもない。個人的には最も難解な「オーダエ〜」に戦慄した。
無色透明な女性ヴォーカルと、それこそ世界の果てまでも羽ばたいていくようなサウンドが織り成す美しさ、“卑怯と呼ばれても羽ばたいたよ/死ぬとわかってても”と、痛すぎるほど強さと弱さをさらけ出した歌詞。とても不思議な聴き心地が独特だ。
LAメタルのなかにあってドラマティックな欧州の憂いを秘めたスタイルで異彩を放った彼らの再結成第1弾。男臭さプンプンの無骨な音作りは往年のままだが、グルーヴィなうねりが追加、モダンさと変化を印象付ける。過去とは似て異なるものだが違和感はない。
レコード会社移籍後バンド活動に専念していた彼から届いた久々のソロ・ワーク。もちろん演奏もオール自分メイド。メロディアス斉藤によるポップなのに胸きゅん、というこの感覚は得意分野とはいえ以前にも増して洗練され、聴く者の心を掴んで放さない。
これまで9枚のシングル(うち7曲は今作にも収録)、6枚のアルバムを発表してきた彼らが編んだ初のベスト盤(新録2曲を含む)。キュートなルックスと親しみやすい歌謡テイストあふれるカス流テクノの集大成として、ファンのマスト・アイテムかも。
現代音楽に強い2人のピアニストとパーカッション奏者による演奏で、オーディオ・ファンにも評価が高かったもの。xrcdにより再リリース。
ジャンル
イングウェイ・マルムスティーンとともに様式美ギタリストの看板を担うティモ・トルキ率いる彼らの最新作は今までになくキャッチーな内容。ギターは脇役でヴォーカル曲に重点をおいたことによりコンパクトな構成となり、それが彼ら流のポップ色を生んだ。一皮むけた快作。
英グラック・メタル・バンドによるこれは6曲入りの最新シングル。ドロリとした圧迫感とウェットなメロディ・ライン、そしてノイジィなパワーが渾然一体化した音は彼らならでは。ミスフィッツ(3)など、カヴァーも含むが手がたく仕上げた感じだ。