2000年3月発売
ザ・ドーンオヴ・フレイムスザ・ドーンオヴ・フレイムス
スウェーデン出身のメタル・バンド。これは彼らの2作目にあたる日本デビュー作だ。往年のアイアン・メイデンとブラック・サバスをドッキングさせたような、重々しくて過激なサウンドを聴かせるが、曲は劇的な展開をみせる大作指向の強い作品が多い。
ドリーム・オンドリーム・オン
スウェーデンの2人組プロジェクトのセカンド・アルバム。前作同様スウェーデンらしい哀愁漂うメロディアスでポップなロックが中心だが、曲によってはスウェーデン・ポップやアメリカン・プログレ・ハードのテイストを感じさせる。曲の良さが目立つ秀作。
暗黒の帝王暗黒の帝王
ノルウェーの5人衆の通産3枚目のアルバム。鋭き音、仰々しき楽曲、まがまがしき歌詞、恐ろしき外見(白塗り+金属武装)など、まさにブラック・メタルそのものだが、美しい旋律を携えてドラマティックに聴かせるツボを押さえた術も持つ業師なりけり。
トゥー・フィート・スタンドトゥー・フィート・スタンド
スウェーデン出身。メロディック・デスの範疇に属するのだろうが、必ずしもメロディ優先というわけではなく。ブルータル度もそこそこ高い。とはいえデス全盛期のブラスト全開までは至らず、昂揚するエネルギーを様式美メタルで抑制したように映る。
スキャニング・ザ・グリーンハウススキャニング・ザ・グリーンハウス
スウェーデン出身のシンフォニック系プログレッシヴ・ロック・バンドのベスト・アルバム。この手のディープな世界に造詣が深いわけじゃない僕は、個性よりも“さまざまな歴史的バンドの亡霊”の存在を感じてしまう。力量/完成度に文句はないが。
暴虐の楽園暴虐の楽園
ブラック・メタラー5人衆のミニ・アルバム。VOはデス声ながら、哀愁漂う旋律美は正統派メタルのそれでクオリティ主義に徹した曲は起伏に富んでドラマティックでさえある。アクセプトのカヴァー(5)はご愛嬌。でも、ツボを押さえたアレンジで聴き応え十分。