2000年発売
月刊F・S・B第5号〜チョコレート・ボム!月刊F・S・B第5号〜チョコレート・ボム!
12ヵ月連続アルバム発売企画の第5号。今月号は荒々しい曲を目立たせながら10分超の重い大作曲や弾むレゲエ調ポップ、ビッグ・ビートなどもかませた先鋭的バラエティが目新しいが、逆にあまりに企画性が強いため、ココゾの得意技が見えづらくなってきた。
ブラームス:美しきマゲローネのロマンスブラームス:美しきマゲローネのロマンス
『美しき水車小屋の娘』や『詩人の恋』に影響されてブラームスが書いた歌曲集。背後の物語を知らぬ日本人の私にとっては加藤剛の朗読が大変ありがたい。ヘフリガーとともに耳馴染みのよい深い声で美しくコーディネイトされている。
Girl,girl,boy,girl,boyGirl,girl,boy,girl,boy
前作は統一したカラーを持っていたが、GS風の(2)、カントリー風の(7)、キッチュなロックの(11)など、今回は貪欲なまでにさまざまな曲を演奏している。しかしルーマニアらしい歪んで沈みがちなトーンは健在だ。幻想的な(13)は2曲を1曲に合わせたラストにふさわしい曲だ。
VAKZINVAKZIN
グランジ系の香りやヒップホップ的な色合いなど、ストリートに根ざした多数の音楽ジャンルを、自身のポップでビート・アップしたスタイルへと昇華。けっこう過激なロック色が強いわりに、彼女の歌声とメロディがキッチュなぶん、軽快な作品に仕上がっている。
オン・ザ・ストリート・コーナー1オン・ザ・ストリート・コーナー1
ア・カペラと言えば山下達郎となったそのアルバムの再発売もの。しかし、実は'86年版とあるように、そのほとんどがメーン・ヴォーカルを入れなおしているようだ。ドゥー・ワップの名曲のカヴァーであるところも、山下らしい。名盤がやっと帰ってきた。
オン・ザ・ストリート・コーナー2オン・ザ・ストリート・コーナー2
達郎のア・カペラ集の第2弾。昔から達郎がうたうと言っていた「アマポーラ」をはじめ、「サイレント・ナイト(聖夜)」など達郎ならではのア・カペラ集になっている。今回はクリスマス曲の他はポピュラーの名曲が中心で、必携アルバムになっている。