音楽むすび | 2000年発売

90年にモンク・コンペで優勝し92年に初作品を発表。以来、随所で活躍しながら7年半も自作を出さなかったとは。まさに待望の第2作だが、気負いも衒いもない直球勝負の演奏で、自由な日常感を発散。クリフォード・ブラウン追悼の趣旨にも恥じない快作。

人気声優・子安武人の最新アルバム。といっても歌は「ラヴァーズ・ホリデイ」1曲のみ。すべて本人が脚本を書いたというモノローグ・ドラマとセリフ(しかも愛の言葉ばかり)だけで構成されている。ファンなら「愛してる」「もう離さない」にメロメロになるはずだ。

昨年不慮の死をとげた実力派トランペッターの86年作。欧州勢で固めたレギュラー・グループにウディが加わって録音された。なんにせよ、一時は新しい時代のメイン・ストリームを牽引しかけた、彼のストロングにして機微のきいた正直なジャズが楽しめる。

録音の約2年後に48歳で死去したファレルが、ファンキー・ジャズの名手ルイス・ヘイズと共演したストレートアヘッド・ジャズ作。コルトレーンを継承するテナー・サックスを中心にして、全編でアグレッシヴなアドリブを聴かせる。ファレルの代表作だ。