音楽むすび | 2002年11月13日発売

元宝塚トップ・スターであった彼女の、退団後のファースト・フル・アルバム。以前、石井竜也とユニットMOONSTONESとしてツアーを行なったりした縁から、彼の提供作品や、彼のカヴァーもあり。またプロデュースは、元BIG HORNS BEEの金子隆博。

フジテレビ系ドラマ『ダブル スコア』主題歌の1は、乾いたビートとストリングス音にのせたせつないメロが印象的。フジテレビ系『めざましテレビ』テーマ・ソングの(2)、DAIHATSU“MOVE”CFソングの(3)と、キレのあるハーモニーはもとよりテイストの広がりも感じさせる。

ニュー・スクール・ハードコア／メロディック・デス・メタルを見事に抽象した音楽性を持つ東京のバンド。ファースト・アルバム『Empire From Darkness』で一気に高い評価を確立したが、その続編となる本ミニ・アルバムも聴き応え十分。リミックスの(4)は斬新。★

大胆なグループ名も“ア・カペラ”という用語とともにすっかり定着させたゴスペラーズのシングル。タイトル曲では後続のア・カペラ・グループに堂々と胸を貸すような横綱相撲をとりつつ、カップリング曲で、自分たちのスタンスを明確にする余裕の構成だ。

「キス・ミー」のヒットで知られる米ポップ・バンドの3年ぶりのニュー・アルバム。キュートなリー・ナッシュのヴォーカルをはじめ、とても誠実で芯のあるな演奏に心打たれる。(11)にはヴァン・ダイク・パークスがストリングス・アレンジで参加。

半数が初CD化音源のリミックス集。序盤はテクノが続き、ダブの(5)をはさんで後半はラップへと展開し、終盤はゴージャスなR&B風にキメる構成力で一気に聴かせる。メンバー写真は載せず、メッセージ性も感じさせるブックレットのデザインが興味深い。