2002年12月25日発売
ルーとレイの2管を軸に軽妙で多彩なバックが織りなすリズムとメロディが何とも小気味よくスリリングな作品。特に(4)では主役が吹っ飛んでしまうほどに多弁になり暴走してしまった感があるが、そこはルーのこと。(5)ではダイナミックにしっかりと盛り上げてみせている。
ジャズ界の巨星のDNAを受け継ぐマーサ率いる新生エリントン楽団が東京でスタジオ録音した躍動感あふれる76年の作品。輝かしい伝統を踏まえつつ、偉大なる遺産の再訪から得た新たなインスピレーションをブレンド、名曲の数々に新たな命を吹き込んだ。
東京録音の“大いなる金太郎飴ピアノ”、ガーランド晩年のトリオ作品。晩年期においてさえ、同じように独特の横揺れのスウィング感を有した演奏は、時代と空間を超えた彼の本質を伝える。バックの二人も貴重な“ビバップな”スウィング感の人材だ。
人気声優の新谷良子、田村ゆかりがパーソナリティを務めるラジオ番組の新オープニング&エンディング・テーマ。番組の雰囲気そのままに、和気あいあいとしたヴォーカルを聴かせてくれる。
超人気アニメ『シスタープリンセス』の声優4人組ユニット、Pritsの1stアルバム。SPEEDの楽曲も手がけた水島康貴ら豪華アレンジャー陣を迎えたクオリティ、内容ともに申し分のない1枚。
おどろおどろしいイメージを携えつつ思いのほかキャッチーだが、あくまでも暗いヘヴィ・メタルがベースにあるし、細いヴォーカル・ラインが印象的だ。(2)(3)はアルバム未収録曲で、特に7分近くの(3)はブラック・サバスの日本的現代解釈みたいな面白さも。
岩代太郎の音楽は、こういう個性の強いソリストとの出会いでいっそう生きてくるようだ。音に意志の力をこめたテンメンたる音が、ともすれば耽美的すぎて耳を通り過ぎる岩代の音楽を耳に留める。昔ながらの作曲家と演奏家のコラボレーションの姿を見る思い。★