2002年7月24日発売
いままさに“旬”を迎えた瞬間の音源だけに、テンポのよさ、とくに上下の切り返しの鮮やかさは絶品。「寝床」の旦那は八代目文楽や六代目園生に比べて乾いた演じ方だが、これは自身の年齢を考慮してのことだったのだろうか。そのぶん「刀屋」の徳三郎はハマッているのだが。
「碁どろ」は、客を相手に碁に夢中の家に泥棒が侵入。碁の好きな泥棒がついつい口出し始めるという滑稽噺で、切れのいいテンポで爆笑を誘う。別れたはずの男が夜な夜な忍んでくる「お若伊之助」には新鮮な色気が漂っている。79年2月20日、三百人劇場ライヴを収録。
古典に本腰を入れて30年近くになる歌丸。円朝の「真景累ヶ淵」の通しを完成させ、今回は「牡丹灯篭」に挑んでいる。第一巻のあまり高座にかからない地味だが力量が問われる噺「栗橋宿」を演っている。荒物屋“関口屋”の伴蔵が女房お峰を殺す場面が聴きどころ。
2001年11月の東京独演会の音源。マクラの巧さは、枝雀亡きいま、上方落語ではトップ独走。2作とも上方ならではの噺だが、それだけに所作による笑いの比重が大で、その意味では“音”だけの勝負というのはいささか気の毒。ま、そこは聴き手の想像力の問題でもあるけど。
モンド・グロッソの大沢伸一やマスターズ・アット・ワークらによるEW&Fのリミックス集。栄華を誇ったグループがリミックスの素材になる現状を、悲しむべきか喜ぶべきか複雑な心境。でも、そうした思いを排除して素直に聴けば楽しめるのも事実。
2001年2月のえひめ丸事件の際に、同タイトルの曲を追悼演奏して話題を呼んだハワイのウクレレ奏者、ジェイク・シマブクロの日本デビュー作。情熱的でドラマティック、ハイ・テンションな演奏は、従来のウクレレのイメージを一新する驚きがある。
約2年ぶりのアルバムと同時発売される通算16枚目、低価格再発盤。9曲目はNTV系の『ぶらり途中下車の旅』のエンディングでオンエアされていた。沖縄限定シングル「最後の約束」も追加収録。