2002年7月24日発売
女性ヴォーカルを擁するユニットの新作。ポップで耽美系のサウンドは場をいにしえのヨーロッパに変え、ヴォーカルは不思議ちゃんな雰囲気もふりまくが、伸びやかで澄んだ歌声が素晴らしい。うろこをモチーフにしたと思しきアートワークの手触りも良し。
ドクター・ドレー、スヌープの快進撃開始は10年前のこと。グルーヴィで聴きやすく中毒性もある“G-ファンク”サウンドでシーンを席巻、後には2PACが入り……と常に話題に事欠かなかったヤバいレーベルの日本 (雑誌『bmr』) 編集コンピ。96年米発コンピとほとんど重複なし。
『Happie』『エゴシステム』に続く、雑誌タイアップCD第3弾は、発行部数30万部を誇る『メンズ・エッグ』! 強力イベント“メンズ・エッグ・ナイト”も全国主要都市で開催される。
鍵盤音を中心に、ビブラフォン、コンガなどをフィーチャーした(1)を筆頭に、ブレイクを活かした弾むリズムと流れるフレーズのコントラスト、落ち着いた耳通りのいいヴォーカル、そして何より歪みを駆使した音響が気持ちいい。音の世界に引きずり込まれるような印象だ。
冒頭いきなりシーラ.Eの爆発的なパーカッションをフィーチャーし、横田のギターをバックに歌う、マリーナ・ショウのヒット曲で度肝を抜かれる男女デュオのセカンド・アルバム。題材もジャズに限らずポップスのヒット曲を見事にバウンスさせる。
マンチェスター出身のパンク系ロックンロール・バンドの本邦デビュー盤。強烈な個性があるわけではないが、ライヴで鍛えられたシュアな演奏は堂々たるもの。キャッチーなギター・リフ、抜けたドラミングと、ロックンロールの本質をしっかりと把握している。
88年リリースの4作目。打ち込みのドラムスとシンセの音色が80年代後半を感じさせるが、健康的で開放感のある歌声と自作曲のカントリーを基調とするおおらかな曲調は不変の持ち味。淡々とした歌い出しから次第に情感を増していく(4)はメロディも魅力的な佳曲。
前作のジョン・コルトレーン追悼で大きなハードルを越え波に乗る新世代女性歌手の当録音は、ブルースやブルー・テイストに焦点を絞った作品。おきまりのブルースを避け、持ち前の自由で多彩なブルース感を展示。少しダルで翳りのある声が意外に胸に迫る。★
ドッグ・パウンド・ギャングスタズ看板男の、ソロとしては2年ぶりの3作目。どうだとばかり“西”の特徴を印象づけながら、弦やジャズやロックの要素なども効果的に折り込みつつ、ファンク・ビートに乗り自信の歯切れよく押し捲るラップで突き進む。隠れおまけ曲3つ。
開巻の小西康陽作のごきげんなインストの勢いそのまま、うきうきときどきしんみり。総合芸能集団の冴えがそのまんま反映された21世紀の日本の国民的歌謡盤。玄人好みの技はいつもどうりに効いていて大人にも子供にもぐっとくる歌とリズムでムダなし。
人気プレイヤー三人組のデビュー作。かなり情熱的なギターを弾くロベン・フォードをはじめ、全員が硬派なロック寄りの演奏を繰り広げるインスト集だ。曲によりブライアン・オーガーなどが参加、またヴォーカル曲もあり、変化に富んでいるのにも惹かれる。
インディーズ時代に発表したオムニバス2作に収録されていた4曲と、マキシ・シングル「桜花ノ理」のカップリング曲2曲の新録、書き下ろし新曲2曲を収録したレア・トラック集。ライヴでも重要な曲ばかりなので、ファンにとっては思わぬプレゼントとなったはず。