音楽むすび | 2002年9月25日発売

東京ポップスオーケストラや東京ヴィヴァルディ合奏団など、ジャンルを飛び越した活動をしている後藤の、会心の1枚。遊んでいるなあ。あるときは格調高く、あるときは即興も入れて、身もだえするような泣き節で、下世話にやってるところがいい。しかしピアノはまとも。

ガット弦にエンドピン付きのチェロとエラール・ピアノ、鈴木と小島の熟成のデュオは“歴史的”の接頭語を寄せ付けないほどに生き生きと演じている。19世紀末に書かれた小品を中心に集められた選曲は誰の耳にもごまかしの聴かないチョイスゆえ、何とも意欲的。

没後25年を記念した、30曲に及ぶ全米、全英のNo.1ソング集で、エルヴィスとビートルズ(2000年)だからこそ可能な企画盤だ。No.1の規定に関しては異議があるが、いずれにしろロック・ファンならば知っておきたい超有名曲が数多く収録されている。★

男性R&Bヴォーカリストのセカンド・シングル。平井堅ライクな中世的な声で、歌いこんでも嫌みがない。タイトル曲は今様R&Bマナーに乗っ取ったブレイクビーツ、カップリングに泣けるスロウを持ってくるところが憎い。それにしてもエロ・ジャケの意味は……?

UHF12局とCS放送で放映され人気を博したアニメのキャラクター・ミニ・アルバム。天涯孤独な主人公に、5人の先生が放課後はママに……という内容で、今回の先生は古山きみこ。

アルバム発売にあわせて旧譜がプライス・ダウン。本作は96年リリースのレア・コンピ。92〜95年の7インチを集めたもので、オリジナル・ジャケットでは初登場。