2003年10月22日発売
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」/ラヴェル:夜のガスパール・亡き王女の為のパヴァーヌムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」/ラヴェル:夜のガスパール・亡き王女の為のパヴァーヌ
東京芸術大学助教授も務めるピアニストの青柳晋が「展覧会の絵」を録音した。ロシア的な泥臭さはあまり感じられず、ときおり聴かれる繊細なタッチが印象に残る。その意味で、後半のラヴェルの作品の方が彼に合っているといえるだろう。
心は元気ですか心は元気ですか
派手さはないが自己の世界を着実に築き上げてきた沢田聖子のアルバムは“愛・癒し・命”をテーマにしたコンセプト・アルバム。島唄風の(1)から、ポップなタッチの(2)(3)、シットリとした(4)、アグレッシヴな空気感の(5)と、彼女からのメッセージが幅広いスタイルで展開される。
古典名曲撰集 バッハ・ハイドン・モーツアルト古典名曲撰集 バッハ・ハイドン・モーツアルト
決して重苦しくなり過ぎることはない。が、実直で堅牢なタッチで、構成把握とカンタービレのバランスをはかりつつ、個々の音の響き(これが素晴らしい)を楽しみ味わい尽くしているような綽々たる余裕振りは、やはり重鎮らしいスケールの大きさと言うのだろう。
ファンタジー バッハ/モーツァルト/ショパン/シューマンファンタジー バッハ/モーツァルト/ショパン/シューマン
“ファンタジー=幻想”を切り口に、バッハ、モーツァルト、ショパン、シューマンの代表的楽曲を集めたコンセプト的アルバムだ。演奏家としてのキャリア形成途上で得た、フランス的エスプリが匂いたってくるような感性。楽曲たちにその感性が与える叙情的な表情が興味深い。