2003年10月22日発売
コンピレーション・アルバム『eight star』で人気を集めた、ラテン・ポップ・シンガー、monaがデビュー。ビデオ・クリップ2曲入りのCDエクストラ仕様。
夏川りみの7曲入りミニ・アルバムは“子守歌”をテーマにしたもの。日本のものに加え、中国、韓国、モンゴルの子守歌を収録。沖縄の子守歌としては、オリジナル2曲が収められている。彼女のシンガーとしての充実ぶりが、潤いに満ちた声に感じられる。
スウェーデン車、SAABのタイアップによるコンピレーション・アルバム。鈴木しょう治のセレクトによる、ドライヴにぴったりのダンス・ミュージックが満載。
フィンランドの様式美メタルの大御所による2部構成作の後半だ。地球と人間の感情の折り合いをテーマにしたコンセプト作だが、スケール感は今一歩。曲単位だと及第点だが、2部構成にするほどには……。バンドの意欲がカラ回りしているのが惜しい。
自身のヒット曲を海外アーティストによるア・カペラで、というコラボレーション企画。オリジナルとはずいぶん違った雰囲気の仕上がりだが、ソングライター財津和夫としては面白い作業だったろう。リチャード・カーペンターなどのアレンジャー陣の腕の冴えも聴きどころ。
松本素生の紡ぐメロディはしごく金太郎飴的という難点に目をつむれば、おそらく日本最強の水準にある。胸をギューッと締めつけられる快感は、このバンドが目指す方向が強度や激しさではなく、柔らかさや切なさにあることを如実に示している。なにげに貴重な存在である。
もうデビューして5周年になる川畠の、今回の新録も小品集となった。この人の表現意欲はかなり旺盛で、楽器を美しくうたわせるというよりも、伝えたいことを最優先させる人なのだ。そういう意味では真の芸術家と言える。そして、それを支えるテクニックは十分にある。
ユンディ・リが優勝した2000年のショパン・コンクールで第4位に入賞した中国出身のサ・チェンのデビュー・アルバム。音楽が自然で、筋の良さを感じる。現在、ドイツのハノーファー音楽院で学んでいるらしいが、伸び伸びと大きく成長してほしい。
2003年11月に来日して全国8公演をこなした旧東独の名門ベルリン室内管のアルバム。コッホの後を継いだ現音楽監督の女流ヴァイオリン奏者ショルツがリードするモーツァルトとハイドンの名曲集だ。明快な音楽言語とイントネーションを持った気持ちの良い演奏。
英国の伝統ある聖歌隊のトップ・ソリストを集めたボーイ・ソプラノのグループ、ボーイズ・エアー・クワイア。彼らにとって初のクリスマス・フル・アルバムで、その歌声の美しさはプレゼントにも最適。