2003年11月19日発売
スラップ・ハッピーのブレグヴァドとXTCのパートリッジの双頭作だが、あれま。詩の朗読と効果音的音楽が重なった内容だが、11年かけて作ったのだとか。なんか、詩を含め雲を掴むような内容だが、非常に英国的な作品であり、二人の熱心なファンなら納得だろう。
恋人との辛い別れの歌にファンキーなサウンド、このミス・マッチ風な組み合わせが、演歌でもフォークでもない新鮮さを演出している。それにしても、“愛してた人 そのすべて忘れない”の未練残しは可愛いが、“悪い女になるでしょう”とまで歌われると、ちょっとコワイ。
2003年11月公開のラブ・サスペンス映画『g@me』で主役を演じて話題の藤木直人。本作は11枚目となるマキシ。カップリングは本人出演のロッテCM曲と、ライヴでお馴染みの楽曲を収録。
タカラの“バウリンガル”を使って犬が自ら選曲したコンピ3枚が同時発売。洋邦スタンダードのインスト・カヴァーに犬笛や鳴き声など犬が喜ぶ音が収録。ジャケはお馴染みはなデカ倶楽部。
人気のア・カペラ・ヴォーカル・グループが、クラプトン、スティング、スティーヴィー・ワンダー、サッチモなどの有名曲のカヴァーを中心に収録したアルバム。一歩間違えれば陳腐な内容になってしまう企画を、充実したサウンドに仕上げているところはさすが。珠玉。
ああ、なんてせつないのだ。本作では彼女特有の“かげり”が、明るくふるまおうとしている。ASA-CHANGのドラムを中心としたシンプルきわまりない音色と、叶わない渇望を投げかける歌声が、心地よいのに痛い。強烈な題名のインスト(2)での沈鬱な音風景も、特筆に価する。
これが初のベスト盤とは意外。未発表曲も入ってパワフルなこの娘たちの凄さと生まじめさに酔えるうれしいCD。初回のみ好リミックスぞろぞろディスク付き。90年代後半以降はこの三人中心に世の中のかなりの部分がまわっていた。だからなごむし盛り上がる。
英国お洒落DJ、Funky DLのプロジェクト作。隙間が活きた、ときにジャジィでもあるトラックに、あまり自分を主張しない柳腰的な女性ヴォーカルがさらりと泳ぐ。聴きやすさを逆手に取り、多彩な技を披露する。企画盤的なタイトルだが、全体の統一感はあり。
激情ハードコア勢のなかにありつつ、複雑な曲展開と不思議なスケール感で他と一線を画すNY州出身の異端が放つ2作目。SEによる幕開けの演出や、緩急・明暗織り交ぜ壮大なコンセプトを描いていく姿など、知的な要素が魅力的だ。まるでポスト・パンク界のラッシュ……。
ワシントン州出身のギター・バンドの、98年作。やはり、このバンドはくぐもった光を照射するような曲作りが魅力。それは、この初期アルバムでも十分にアピールされている。陰りを持つ多分に過敏な青年たちの音には過剰な押しはないが、妙に耳に残る。
一夜限りの復活ライヴから11ヵ月。ラジオ放送のみの異例な曲「タガタメ」に続き再始動を宣言する本作は、ミスチル史上初となる両A面シングル。多国籍な音の中に、鮮やかなロックが聴こえる。
モダン楽器を使いながらもシューベルトが生きていた時代のウィーンにおける音楽生活を彷彿とさせる素朴な響きの演奏である。それでいて繊細な感覚を持ち、欣喜雀躍たるリズムも失わない。変ホ長調に漂うほのぼのとした温もりなど絶妙と言って良いだろう。