2003年12月17日発売
後家になった「不動坊火焔」の女房・お滝と一緒になる噺で、銭湯でその気になって浮かれ騒ぎ、その後の幽霊騒ぎといい、「代書屋」での湯川秀樹といい、がさつで騒がしい人物を可笑しく演じる。「代書屋」のマクラでの豪華クルーズ体験はそれだけで噺となる。
(1)は先代もよくかけていた噺だが、ウドンやキシメン、トロロそばの食べ分け、善光寺のそば食い大会など各所に工夫がみられる。(2)は六代目三遊亭圓生の十八番ネタに挑戦の勇気を評価。年増女の色気にもう少し味わいが出てくれば……というところで次回の「庖丁」に期待。
NHKテーマ音楽がメインになっているものの、渡辺俊幸“流”のオーケストラ作品集、と捉えていい内容。「永久の愛」アリア・バージョンなど、見事な別作品として成立している。渡辺の中で温められ、考えられ、完成された、現代における“オケ”の姿がここに。
ホロヴィッツの往年の名演が小品を中心に集められている。彼がどんなピアニストであったかを知るには最適の3枚組。誰にも真似のできない表現。超絶技巧(例えば自作の「カルメン」変奏曲)だけでなく、清濁併せ飲んだ上での気高さや強さに圧倒される。
《ホロヴィッツ生誕100周年記念シリーズ》からの1点。歴史的なカムバック・コンサート(1965年)の翌年、カーネギー・ホールでの3回のコンサートから収録。充実の境地を聴ける。
《ホロヴィッツ生誕100周年記念シリーズ》からの1枚。1968年2月1日、招待客を前にして収録され同年9月22日に全米で放映されたものを収録。ホロヴィッツ芸術のエッセンスを聴けるベスト盤的内容だ。
《ホロヴィッツ生誕100周年記念シリーズ》からの1点。カーネギー・ホール85周年の記念コンサートのライヴ。大物演奏家が続々登場し、文字通り“史上最大のコンサート”と呼ぶにふさわしい。
《ベスト・クラシック 100》から人気作を選んでハイブリッド盤化したシリーズ20点からの1枚。アバド3度目のチャイコフスキーの5番録音で、ベルリン・フィルの合奏力に圧倒される。
制作・出演
エリック・エリクソン室内合唱団 / クラウディオ・アバド / ジェーン・イーグレン / スウェーデン放送合唱団 / ブリン・ターフェル / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / ベン・ヘップナー / ベートーヴェン / ヴァルトラウト・マイヤー《ベスト・クラシック 100》から人気作を選んでハイブリッド盤化したシリーズ20点からの1枚。ベーレンライター原典版にもとづきつつ、一部に即興的なアバドの解釈もあり話題を呼んだ演奏だ。
《ベスト・クラシック 100》から人気作を選んでハイブリッド盤化したシリーズ20点からの1枚。鬼才インマゼールが、ビルスマ率いるラルキブデッリと共演した、美しいシューベルト。
《ベスト・クラシック 100》から人気作を選んでハイブリッド盤化したシリーズ20点からの1枚。完璧なテクニックと端正なスタイルで知られる名手が、珠玉のギター曲を弾いた内容の濃いアルバム。
テレビ・リメイクの『白い巨塔』の音楽も手掛けた作曲家・ピアニスト加古隆のピアノ・ソロのみを選りすぐった傑作選。透徹した世界観で全体をまとめあげるその技量は見事。絵画であったり水であったり、テーマを心象風景として表現できている。
《ベスト・クラシック 100》から人気作を選んでハイブリッド盤化したシリーズ20点からの1枚。クライバーが2度目の登場で、「ニューイヤー」史上でも屈指の演奏として知られる名盤。
《ベスト・クラシック 100》から人気作を選んでハイブリッド盤化したシリーズ20点からの1枚。若くして世界に認められた五嶋みどりが、高いテンションで華麗に弾いたアンコール・ピース集。
《ベスト・クラシック 100》から人気作を選んでハイブリッド盤化したシリーズ20点からの1枚。華麗なチャイコフスキーと、きわめて集中度の高いショスタコーヴィチ。