2003年1月発売
エヴァンス派のピアニストとして定評の高いエンリコが初期に残した作品の本邦初CD化。最新録音の未発表演奏も2曲が追加されている。ソロが約半分というのも、このピアニストの魅力に迫る上でいい構成だ。それにしても上手い。聴き惚れてしまった。
E-40のイトコの新作。これまでは革新的なラップ・スタイルのE-40の後塵を拝せざるを得ない感があったが、レーベル移籍で心機一転か、わりと無表情だったラップもここでは覇気があり、重厚なぼってりした味を残しつつあきらかに表現の幅を広げた。
映画『猫の恩返し』の主題歌としてスマッシュ・ヒットした「風になる」から7ヵ月ぶりの新曲は、つじあやの作品史上最高に切ないバラード。ウクレレとストリングスの柔らかな音色が心の琴線を震わせます。(2)はほんのり春の気配がするうららかナンバー。
20年選手となるジャーマン・パワー・メタル老舗が放つ3年ぶりの作品。前作でバンドを離れていたトム・ナウマンがツイン・ギターの一角に復帰し、メロウな叙情強調路線から硬質なリフで強力に押しまくるパワー至上主義に回帰した。マット・シナーの歌唱もダーティで若々しい。
人気ブラジル産メロディック・パワー・メタル・バンドの初ライヴ盤。シンガーを始めメンバーを一新してのステージは新鮮で、その熱気がダイレクトに伝わってくる。ドラマチックでスピーディな曲はスタジオ盤と異なりラフだが、それも良い味を出している。
2002年に“SALT BAND”の強力ライヴ盤を出したばかりなのに、今度はアコベとドラムスとのピアノ・トリオ・アルバム。まさに好調が好調を呼んでいる。しかもトリオとは言ってもジャズではなく自分のスタイルと作曲で勝負。類を見ない独創がはずむ快作。★
情緒感あふれるサビのメロディが心に残る(1)は、映画『アカルイミライ』主題歌であり、監督との話や脚本をもとに作られているという。疾走感を漂わせながら、せつなさを訴えかけてくるような印象を与える2とともに、エモーショナルなヴォーカルが心を揺さぶるはずだ。