2003年1月発売
何年ぶりだろう? ニューヨークでの刺激的な音作りなどをはさんで、再びトーレ・ヨハンソンをプロデューサーに起用した伸びやかなポップス。すべてトーレの打ち込みと演奏によるものだが、機械的ではなく実にハート・ウォーミング。ファルセットがとてもキレイ。
このCD、聴いて良かった……歌とギターによる、シンプルでアルカイックで、ほのかに民族的な、かけがえのない宝のような歌の数々……音楽は聴き手を襲わず、静かに穏やかに、しっとりとしたため息とともに我々の心へそっと忍び込む。ただひたすらに音楽。★
天才マンドリン奏者クリス・シーリー率いる3人組、ニッケル・クリークのニュー・アルバム。生音が奏でるあらゆる可能性を追求した、その独自のニュー・アコースティック・ポップスは要注目だ。
制作・出演
ジャン=フランソワーズ・アントニオリ / チェチーリア・ガスディア / フランチェスコ・エッレーロ=ダルテーニャ / ベルナルダ・フィンク / ミシェル・コルボ / ルチアーノ・スグリッチ / ロッシーニ / ローザンヌ声楽アンサンブル / ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ制作・出演
コロンヌ合唱団 / コロンヌ管弦楽団 / ジョゼ・ヴァン・ダム / テレサ・ベルガンサ / パリ・アウディテ・ノヴァ声楽アンサンブル / フィリップ・コルボ / ミシェル・コルボ / モーリス・デュリュフレソフトで温かみのこもった宗教合唱作品の世界で他の追随を許さないコルボによる名盤の再発。見事なバランスで真摯に歌う合唱が豊かなホール・トーンを伴って響くなかに、安らぎと慈しみが拡がってゆくかのように感じさせる手腕は、さすがコルボの面目躍如といえるだろう。
制作・出演
アラン・クレマン / アンネリーゼ・テオドロス / イサベル・バルモリ=パデスカ / グノー / ステファン・インボーデン / マリー=クレール・アラン / ミシェル・コルボ / ローザンヌ声楽アンサンブル / ローラン・ダミ制作・出演
エリザベト・シルヴェイラ / オードリー・マイケル / シューマン / スザンナ・テイシェイラ / マルクス・シェーファー / ミシェル・コルボ / ミシェル・ブロダール / リスボン・グルベンキアン財団管弦楽団 / リリアーナ・ビツィネケ=アイジンガー制作・出演
オードリー・マイケル / ベートーヴェン / マルクス・シェーファー / ミシェル・コルボ / ミシェル・ブロダール / リスボン・グルベンキアン財団合唱団 / リスボン・グルベンキアン財団管弦楽団 / リリアーナ・ビツィネケ=アイジンガー今やベルリン・フィルの指揮台にも立つクリスティの2003年の来日を記念してのベスト盤。モンテヴェルディからモーツァルトまでを集めた目配りの利いた選曲で、アグニューやジャンス、デセイのソロも聴けるなど、多彩で雅趣の香ただよう彼らの魅力を盛り沢山に収録。
前作でラテン感覚を加味していたパーカッションのラウヂール・ヂ・オリヴェイラが正式加入。8人組となって、オールド・タイム風なムードからハード・ロックまでさまざまな要素を取り入れた、折衷的なアルバムを作り上げている。75年5月にNo.1を記録した。
制作・出演
アルトゥーロ・バジーレ / エリザベッタ・フスコ / シルヴァーノ・ヴェルリンギエーリ / ジャンニ・ダル・フェッロ / トリノ・イタリア放送交響楽団 / トリノ・イタリア放送合唱団 / プッチーニプッチーニの最初のオペラ。女を裏切った男は妖精ヴィルリたちによって復讐されるという伝説に基づいている。アンナのアリアはまさにプッチーニというべき美しいもの。1954年録音だが音質は良く、フスコがチャーミングなアンナを歌っている。