2003年2月発売
80年生まれのロック・アーティストによる、4曲入りデビュー・シングル。ポエトリー・リーディングとヘビィ・ロックが融合した(1)、繊細なアコースティック・ギターを中心とした(4)など、楽曲の幅はかなり広い。また、危うい精神状態をトレースした歌詞も、彼女の武器だと思う。
出ました捨て身の飛び道具。アルファの和田とマイカデリックのダースレイダー(本名・和田)に加え、メローイエローのDJ ISOとタイチ・マスターによるエロ&エンタメ系ヒップホップ・ユニット。ほとんど意味のない歌詞ながら、なんだか楽しくなるこれがファースト。
スカ・バンドではあるのだが、肩の力が抜けたリラックス・ムードを醸し出す変わり種。どこかモダン・ジャズの香りを漂わせたブギな感じがとても気持良い。また、和の心というのか、日本人に馴染みのメロディ・ラインが微妙に存在しており、耳にスッとハマる。
非常に古典的なシンガー・ソングライターだが、それがえらく新鮮に聴こえる。“届かぬ想い/叶わぬ恋”を真っ正面から歌う作風はこの2作目でも変わらず、その頑固さが大きな個性になっているのが面白い。ストリングスやピアノを多用した手堅いアレンジも好感度高し。
90年代にノエビア“コスメティック・ルネッサンス”のCMに使用された曲を集めたコンピレーション。CMのコンセプトは、ヒット曲を他の有名アーティストがカヴァーしていたシリーズだったが、その全11曲がこの一枚に。あらためて聴くとなかなかいいカヴァーを再発見できた。
早熟な天才ロッシーニが12歳で書いた傑作。エクスプロラシオンの演奏はピリオド奏法をベースにしながら、何と溌剌とした美しさを描き出していることだろうか。ヴァイオリンの抜けるような輝かしさと叙情的な歌心。アンサンブルの透明感もすばらしい。
武満徹の甘美と言おうか官能と言おうか、そんな響きを追及しているような80年代の作品が集められている。オーケストラの精妙な響きに、流れるような美しいメロディが編みこまれている。尾高の丁寧な音の作りがソリストたちにも及び、一体となったサウンドが心地好い。
リップの曲をクラシック・アレンジにしたもの、そのクラシック・アレンジの曲に乗せ豪華な面々がポエトリー・リーディングしたものをカップリングした2枚組。千葉繁、下条アトムなど曲者も多数参加。ただし、やはりコアなファン向け。
小編成による、ごくごくまっとうな演奏。学究的な面を強調されても困る時があるが、この演奏のように特に書くこともないような普通の演奏もまた困る。冒険心のない人、あるいはこの団体、指揮者を支援している人のためのディスク。録音もごく普通の出来。
外山と徳山の作品は、民族的素材を“モロ”に使ったショウ・ピース。聴いて面白いのは西村の2つの作品。二十弦箏を使った「樹海」の繊細な響き、そして西村チックでなんとも分厚く精力的な「鳥のヘテロフォニー」。オケはもう少し頑張って欲しいけど。
ホリー・マッカレル解散後の70年に発表したソロ・デビュー作。モンキーズに提供したタイトル曲を目玉とする好アルバムで、60年代後半のヴォーグスなどに通じる、ソフト・ロック的な快活さがある。良きパートナーのロジャー・ニコルスがプロデュース。