2003年3月5日発売
前作が230万枚を売った英国の奇跡、デヴィッド・グレイの新作。すでに全英初登場1位を記録しているようだが、風格たっぷりの落ち着いたトーンの歌を聴かせてくれる。80年代のエルトン・ジョンの作品を思わせるコンテンポラリーな匂いが印象的だ。
米国にノラ・ジョーンズが現れたのと時を同じくして、英国にはこのキャスリン・ウィリアムスが現れた。なんと心地よい囁きのような歌声。自身のギターと緩やかに対話するチェロやウッド・ベースの響き。“癒し”なんて言葉はキライなのでこう書こう。心安らぐ。★
小柳ゆきのニュー・シングルはドナ・サマー、79年のヒット「ON THE RADIO」の日本語カヴァー。ちなみに作曲はジョルジオ・モルダー。カップリングはPS2のゲーム『真・三國無双3』イメージ・ソング。こっちも懐かしい70年代ディスコ・テイストにあふれた佳作。
タカハシタク(m-flo)が、2000年代を代表する日本のアーティストの楽曲をコンパイル&DJ MIXした企画盤。「東京は夜の七時」(ピチカート・ファイヴ)、「太陽のかけら」(orange pekoe)などの名曲が、クラブ・モードでエディットされている。★
60年生まれのブルネロは、重厚でロマンティックなブラームスのチェロ・ソナタから、フレッシュでのびやかな響きを引き出している。各楽章ごとに、譜面をしっかりと読み込んだ性格づけが行われているのもお見事。ルケシーニのクリアなタッチも聴きものだ。
ブルース・インターアクションズ発行のブラック・ミュージック専門誌『bmr』監修による、日本独自のデス・ロウ企画アルバム第2弾。“ウェッサイ”マニアにははずせないアイテム。
LAメタル勢のなかで異色のブルージィ路線を歩んだ長寿バンドが、2001年大晦日に故郷で行なった解散公演のライヴ盤。味のある長持ちロックを熱く自然にプレイして会場を盛り上げている。本作発売直前に再結成バンドがクラブ火災の大惨事を引き起こす皮肉な後日譚あり。