2003年3月5日発売
映画、もしくはそれに関連する作品を集めたアルバム。それこそ手垢のつきまくっているバーバーやマーラーがこんなにも新鮮に聴こえる。ほかの作品でも集中力の非常に高い緻密な演奏を聴かせてくれる。ブルネロの指揮者としての実力をひしひしと感じさせてくれる。
来日公演でも個性的なソロを聴かせたチェロのブルネロが率いるダルキ・イタリアーナは、6-5-5-5-2と大きめの編成をとるイタリア・ヴェネト州に本拠を置くモダン楽器のアンサンブル。ヴィヴァルディから現代に至る広範な選曲で自在なアンサンブルを披露。
ブルネロのアンサンブルのお披露目盤。まさに登り調子の団体らしく自発性と躍動感にあふれた演奏だ。ブルネロがソロも兼ねた協奏曲では丁々発止としたやり取りが楽しく、内容の上で自重の負荷が高い「大フーガ」や、珍しい「騎士」の弦楽合奏版でも弾力を失わない。
ロックンロールを基調としたわかりやすいサウンドと独特のスタイルが今なお人気の横浜銀蝿。アルバム6枚、ライヴ・アルバム2枚、シングル・コレクション2枚を収めたコンプリート・ボックス。
ますます無駄な音を除去したサウンドに、叙情美の増した美しい歌詞は、安易に“ガンバレ”的メッセージを連発する“その他大勢”にはない、真に聴き手を鼓舞する力を持っており、人生紆余曲折あれど寄り掛かることなく立て、と促す。これぞ日本のロック。★
70年代、ジャパニーズ・ロックの雄だったCOOLSとCOOLS&COOLS ROCKABILLY CLUBのベスト盤。ポップな50'sロックの質感たっぷりに展開していくノリの良い楽曲にあらためてリスペクト。パンクがメジャーではなかったこの時代ならではの楽曲的弾けぶりがグー。
女性シンガーをフィーチャーしたオージー・バンドの最新作。キーボードを配したネオ・プログレのムードが漂う、ミステリアスかつファンタジックな作品に仕上げている。加えて、元ロイヤル・ハントのD.C.クーパーもゲストで参加、マニア心を刺激する一作。
これまでに2枚のアルバムを発表、マニア層に支持を拡大しき来た独メロディアス・ハードの3作目にして本邦デビュー作。(7)など胸をキュンと締め付ける哀愁メロディをさりげなく取り入れ、ちょっぴりドラマ性をも感じさせる叙情メタルが満喫できる。