2003年5月21日発売
ダルベルトは音の振舞いを過剰に走らせない。キレのよい腕前に滴るようなリリシズムを漂わせながらも、決して深刻になりすぎず情をためすぎず、デリカシーや情緒的振幅に対してセンシティヴなバランスを保っている。その細やかな距離感がなかなかに新鮮だ。
中高年層を集めて異例のロングランヒットした作品だけに、発売予定のなかったサントラがついに発売された。巨匠・冨田勲が担当した音楽は、メロディがググっと心の中に入り込んでくる感じだ。わずか17分足らずの音楽だが、不思議と堪能した気分にさせる。
2000年に横浜で結成された5人組ロック・バンド、GUN DOGの1stアルバム。日本人離れした楽曲で、ヘヴィ・ロック・ミクスチャーと呼ばれるジャンルで頭角を現しつつある。
日本のジャズ・シーンにおいて欠かせない存在の大野雄二。彼のトリオによるシリーズ第6弾。『ルパン三世』のテーマ曲関連2曲のほか、大野自身の選曲によるジャズ・スタンダードを収録。
『GRAND LOVE』『ワインレッドの心』『ニセモノ』『スペード』という、4枚のアルバムから選ばれた楽曲に、NHK『みんなのうた』で流れた「愛だったんだよ」を加えたベスト・アルバム。自ら選んだ楽曲なので、そのメニューも興味深い。
『あしたのジョー』や『巨人の星』に続いてMRJが料理したのは、刑事、探偵モノの主題歌や挿入歌。企画こそお遊び風でも、ジャズ魂に誓って臨んだ編曲や演奏はこれまで通りハードコアそのもの。佐藤達哉や滝野聡など本邦トップの中堅実力派がしのぎを削る。
ロック・シーンの中心となった青春パンク・バンドたちの原点ともいえるJ(S)WのトリビュートCDが登場。175Rなどのパンク・バンドを中心に集められたバンドたちが新たな命を吹きこむ。
トリビュート・アルバムと同時リリースとなるJ(S)Wのベスト・アルバム。トリビュート・アルバムで取り上げられた、アッパーで元気いっぱいのナンバーを中心にセレクト。現在のシーンにも通ずる内容。
グラスゴー出身、轟音と美的感覚の共存実験を突き詰めてポスト・ロックの流行に方向性を与えた開拓者のフルレンス4作目。先鋭の気負いは消え去り、おおらかで微妙なニュアンスに満ちたサウンドスケープが広がる。波打つような美景の連続、微かなノイズもまた美しい。