2003年5月発売
ひきがたり・ものがたり vol.1 蜂雀ひきがたり・ものがたり vol.1 蜂雀
前作にも収録されていた弾き語りスタイルをメインにした本作は、増した静謐さが彼独特の詩世界へとより耳を向けさせる好作品。静謐とはいえ、そこは若きポップ魔術師である彼だけに、意識を広げればステキな音色が次々と耳に。“100%オレンジ”による装丁も◎。★
ベスト・オブ・マウンテンベスト・オブ・マウンテン
クリームで名を成したフェリックス・パパラルディが結成したことで話題を呼んだB級ハード・ロック・バンドの、ボーナス曲を加えたベスト盤。レスリー・ウェストの体型に合った、へヴィなギター・プレイが売りで、(6)(7)(11)など印象的な作品を残す。
涙の口づけ涙の口づけ
全米1位に輝いた必殺バラード(10)をはじめ、アップ、ミディアム、何でもいけて、アース・ウインド&ファイアーのカヴァー(4)もすっかり彼ら色。哀感湛えた伸びやかな声のリード、甘めコーラス、バリトンの語り……嗚呼、ソウル! 62年結成ヴォーカル・グループの76年作品。
エッセンシャル・フィッシュボーンエッセンシャル・フィッシュボーン
LAから飛び出した、世界一のビート・バンドのベスト盤。85年デビュー・ミニ・アルバムから93年作まで、ソニー時代のブツをまとめる。今、ぼくが言えるのは、混合とか破天荒とかがキーワードとなる時代が生んだ、一番秀逸なカタチだということ。ロゴ・ステッカー付き。
エッセンシャル・ボブ・ディランエッセンシャル・ボブ・ディラン
実を言えば音楽的な変遷を繰り返してきた人なので、40年におよぶキャリアを有名曲でたどるこういうベスト編集は案外便利。時代および曲によって“音声”を使い分けている、相当な演技者であることもよくわかる。近年またヤル気っぽいのもすごいよね。★